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三十八杯目 ページ39
「えっと…おねーさんは、燈矢兄の…」
『恋人…です』
「そ。俺のカノジョだ」
燈矢はヘラヘラしながら私の肩を抱き寄せた。
「燈矢兄を守ってくれてたのは…貴方、だったんですね…」
夏雄さんと冬美さんは私に頭を深く下げた。
それを尻目に、私はエンデヴァーを見た。
「…俺からも、礼を言わせて欲しい。ありがとう…俺が、壊した家族を…守ってくれた。君は、燈矢の…」
___ヒーロー、なんだな___
「…そうだよ。コイツは、俺のヒーローだ」
『そんな事、ないです。私も、燈矢に救われましたから』
「…良かった。生きててくれて…」
皆、鼻を啜りながら燈矢を見ていた。
『積もる話もあるでしょ。先に帰っておくね』
「お前もいろよ」
『ううん…ちゃんと、お話しなきゃ』
私は燈矢の頬を撫で、玄関へと向かった。
『帰るの、明日でも明後日でもいいから。家族の時間、楽しんで』
「…ありがとよ」
燈矢は私の額にキスすると、また居間へと戻って行った。
私は靴を履き、幸せになった轟家を後にした。
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オペ - 無事に尊死…!!! (2022年10月20日 19時) (
レス) @page44 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
sizuku(プロフ) - 主さんのお話最高すぎます、泣！！面白いお話ありがとうございました！！ (2022年4月16日 21時) (レス) @page44 id: e0ce1464e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2021年5月16日 22時
