二杯目 ページ3
「おはよ〜、喜多久ちゃん！」
『…え』
思わず声が出た。
「も〜、どしたの？ユーレイでも見たような顔して！ほら、仕事仕事！」
おかしい。何かがおかしい。
だって、この人は私と最も仲が悪かった人。
なのに、何故今までがとても仲が良かったみたいに話しかけられてるの？
「ほら、早く早く！」
元恋人との出会いも、この人の合コンに参加してから、なのに。
『えっと…私達そんなに仲良かったっけ？』
「なんでそんなこと言うの〜！？昨日もみんなで遊園地行ったじゃん！」
ふむ…。
私は、この世界では人と多く接してたみたいらしい。
『そうだったね、ごめんごめん』
とりあえず、わかったように謝っておく。
「げっ、課長来るからそろそろ行くね。またね、喜多久ちゃん！」
『あ、うん』
とりあえず、ノートパソコンを立ち上げ、仕事の内容を見てみる。
内容は前の世界…前世と変わらないようだ。
まぁ、何はともあれやってみないとわからないことには変わりない。昼休憩までに少し終わらせておこう。
『ん〜！！疲れた…』
本当に、前世と変わらない。なんなら、この内容はやった記憶がある。
「お疲れ〜、喜多久ちゃん！そうだ、一緒にお昼食べよ！」
『うん、いいよ』
私達はコンビニへと向かい、各自昼食を買ってベンチで食べていた。
「あ、そうそう！今日ね、合コンがあるの。喜多久ちゃんも参加しない？」
『！？』
なんで？合コンの参加は、前世なら来月のはずじゃ…。
いや、この世界と前世をまた別のものとして考えないといけないのか。タイムスリップも案外大変なものだ。
『うーん…私はいいや』
「えー！なんで、喜多久ちゃん綺麗なのに彼氏出来たことないんでしょ！？ちょっとは世の男見たほうがいいって！」
『今はいいってだけ。そのうちいい人見つかるって』
「だめ！男の人に慣れること大切！じゃ、今日6時からだから！じゃあね！」
『あぁ、ちょっと！！』
…さて、どうしようか。
いや、でももしかしたら会わないかも…。
その可能性に期待して行くとしよう。
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オペ - 無事に尊死…!!! (2022年10月20日 19時) (
レス) @page44 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
sizuku(プロフ) - 主さんのお話最高すぎます、泣！！面白いお話ありがとうございました！！ (2022年4月16日 21時) (レス) @page44 id: e0ce1464e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2021年5月16日 22時
