十八杯目 ページ19
その後、拠点に帰るとなんだか生臭く思わず鼻を覆った。
目の前には、血だらけの死柄木がいた。
『死柄木！？』
「寄んな…クソ、こっちはヒーラーいないんだよ…！」
『誰にやられたの…』
「あ？ステインだよ…前に教えただろ、ヒーロー殺し」
そういえば、前に新聞を見せてもらった。そこには何人ものヒーローが殺害されているニュースがたくさん載っていた。
『なんでヒーロー殺しがここに…』
「黒霧が連れて来たんだよ…」
「私はステインが仲間になるだろう、と予想したもので…」
『実際、どうなったの』
「俺は認めねぇが…敵連合に加わった気でいるらしい。腹が立つ…黒霧、保須連れてけ…」
「わかりました…」
『ちょっと！』
「黙ってろ…」
そう言うと、二人はワープによって飛ばされてしまった。
ポツン、と一人きりになってしまった。
私は腰掛け、ぼーっと宙を眺めた。
ステイン…燈矢が以前彼に感化された、とか言っていたな。
彼が感化された人…少し会ってみたかったけど、会ったら殺されるんだろうなぁ…。
燈矢…次は、いつ会えるのかな。
もしかして、私と会うの嫌がってるかな。
一人になると、いつも彼のことばかり。
少しはちゃんと此処の事も考えないとなぁ…。
久しぶりに、お酒でも飲もうか。
今日は簡単に、炭酸水とウイスキーでハイボールを作ろう。
ウイスキー1、炭酸水3で、グラスの中に注ぎ、氷を入れる。
ただそれだけで出来るお酒。
私はそれをちびちびと飲みながら、彼らの帰りを待つ事にした。
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オペ - 無事に尊死…!!! (2022年10月20日 19時) (
レス) @page44 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
sizuku(プロフ) - 主さんのお話最高すぎます、泣！！面白いお話ありがとうございました！！ (2022年4月16日 21時) (レス) @page44 id: e0ce1464e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2021年5月16日 22時
