検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,790 hit

佰参話※微夜注意 ページ5

私達は新しく建てた家に帰り、夕食を済まし、ベッドに入って寝よう、と入り込んだ時。

スッパさんは私の頬をすり、と撫でた。

『スッパさん、』

そのまま顎を掬い、私に口付けを落とした。

何度も落とし、次第には生温かいものが口内に入り込んだ。

荒い吐息が混じり合い、口を離した時には銀の糸をひいていた。

スッパさんが私を横に倒し、服に手をかけた時。

『ま、まってください』

私はストップをかけた。

「…やはり、まだ無理でござるか?」

『無理、っていうか、その…えっとですね…』

私はスッパさんから目を逸らした。

彼の着物が少しはだけて、筋肉質な胸がちらついている。

『その…スッパさんを直視できないといいますか…妖艶すぎます………』

私がそういうと、スッパさんはふふ、と笑った。

「グレイ殿には劣るでござるよ」

スッパさんはほら、と言って私の太腿から足にかけて指でつぅ、となぞった。

くすぐったさに、私は身をよじった。

「グレイ殿が、今どんな表情をしているか…わかるでござるか?」

『想像したくないです……』

「意地らしい所も愛しい」

スッパさんは私の太腿にちゅ、とキスをした。

太腿を撫でる手が、その…なんというか…。

『スッパさん、その…手つきが…ですね……』

「顔が真っ赤でござるよ」

そんなこと、わかっている。

頭がおかしくなりそうなほどに意識しているのだ。

スッパさんを、男として。

『う……』

「…そろそろ、諦めてくれても良いのではござらんか?」

『わ、わかってます』

私は自らの服に手をかけた。

『…あんまり、痛くしないでくださいね』

「善処はするでござる」

翌日、腰痛で動けなくなったのは言うまでもない。

佰肆話→←佰弍話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねこ - いつも影から楽しく見させて頂いております<(_ _)>3章を続けていくのもとても気になります…が、個人的にyu→ruさんの恋情シリーズも見てみたいな〜、と思ったので、私は3を選ばせて頂きます。 (6月20日 16時) (レス) @page7 id: 491a8dd465 (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - シリーズ3作目おめでとうございます✨私は3章がどんなふうに続いていくのか気になるので1です! (6月19日 6時) (レス) @page7 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yu→ru | 作成日時:2023年6月19日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。