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佰弍拾漆話 ページ31

外に出ると、白銀ボコブリン達は私を見て武器を構えた。

コイツらは赤や青より比較的頭も良い。

人数差だったり、簡単な事なら考えられる知能を備え持っている。

「貴様らのような魔物如き、私の力で葬り去ってくれる…!」

私は手に力を込めた。

簡単な魔法なら使えるはずだ。

私は赤色の玉を放ち、それを奴らに当てた。

少し怯みはしたが、それでもまだ体力の何百分の一といったくらいしか与えられていないだろう。

魔物側についていた私だからわかる。

コイツらは、少し厄介な相手だろう。

1体が私目掛けて突進して来た。

私はそれを避け、魔法で武器を取り上げて、術を唱えボコブリンに火をつけた。

そうして、おそらく1時間が経ったくらいにようやく3体にまで減らせた。

だが、私の魔力切れも間近に迫っている。

それは相手に悟られてしまっているらしく、まとめて排除しようと思った矢先、バラバラに動き出して狙いが定まらなくなる。

「クソッ、ちょこまかと…!」

その時だった。

家の戸が、開いたのだ。

『これは、一体…!』

ボコブリンはグレイの姿を捉えると、真っ先に刃物を突き立てに行った。

「グレイ、避けろッッッ!!!!」

私はグレイの方に向かって手を伸ばした。

その隙に後ろから2体が迫って来ているのは気配でわかったが、そんな事はどうでもいい。

私はグレイに保護魔法をかけようと手を動かした。

間に合え。

ただ、その一心で。

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ねこ - いつも影から楽しく見させて頂いております<(_ _)>3章を続けていくのもとても気になります…が、個人的にyu→ruさんの恋情シリーズも見てみたいな〜、と思ったので、私は3を選ばせて頂きます。 (6月20日 16時) (レス) @page7 id: 491a8dd465 (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - シリーズ3作目おめでとうございます✨私は3章がどんなふうに続いていくのか気になるので1です! (6月19日 6時) (レス) @page7 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu→ru | 作成日時:2023年6月19日 1時

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