佰拾捌話 ページ22
「プルア、厄災の状態は？」
「グレイがいない時といる時では怨霊の巡り、つまり人間でいう心拍数が変化してる。確実にアストルの記憶が呼び覚まされてる。ゼルダ様の考察は正しいってわけ」
「これは暫くグレイには厄災の側にいてもらった方が良いんじゃないか？その方がウィらにとって最もベストな処置だと思うね」
インパさん、プルアさん、ロベリーさんが機械を通して私と厄災を見ている。
「しかし…！グレイ殿を厄災の側に置いておくのは…夫としてやめていただきたいところではござる…」
「たしかにそれもそうだよねぇ…何もハイラル城を再び本拠地としておけるようになったとはいえ、魔物にぐちゃぐちゃにされた室内や設備は戻ったわけじゃない。むしろ悪化してるまでもある…厄災が暴れ出した時に守れる保証がない。…リンクを一緒に入れとく？」
「それも拙者として良くないでござるが…！」
厄災は私に手を出さず、ずっと…ただ見ている。
その光の宿らない瞳の奥に、私は僅かにアストルを感じた。
これはあくまでも私の仮説ではあるが…。
"厄災ガノン"は封印された。
だが、"アストル"は生きている。
つまり、アストルの魂は厄災ガノンの体を借りることで生存しているということだ。
向こうでは厄災が暴走するかもという懸念を話し合っているが、私は暴走しないと思う。
今、厄災には本来の力はない。
こうして圧は凄いが、敵意というものを一切感じない。
近くにいても、ピリピリとした空気にならない。
これが、私の仮説を後押しする理由だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこ - いつも影から楽しく見させて頂いております<(_ _)>3章を続けていくのもとても気になります…が、個人的にyu→ruさんの恋情シリーズも見てみたいな〜、と思ったので、私は3を選ばせて頂きます。 (6月20日 16時) (
レス) @page7 id: 491a8dd465 (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - シリーズ3作目おめでとうございます✨私は3章がどんなふうに続いていくのか気になるので1です！ (6月19日 6時) (レス) @page7 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yu→ru | 作成日時：2023年6月19日 1時
