佰拾肆話 ページ18
『_____きゃっ？！』
眩しさを感じなくなり、私が目を開ける前に浮遊感を感じ、落下している事に気づいた。
「グレイ殿！」
私が落ち切ってしまう前に、聞き覚えのある声の主が私を抱き抱えた。
『スッパ、さん』
「今までどこに…。まぁ、聞かずともわかる。白きガーディアンに、未来に転送されたのであろう？ゼルダ殿やプルア殿がそう仰っていた」
『はい…その通りです』
「グレイさん！ご無事ですか？！」
ゼルダ様が私に駆け寄ってきた。
肩で息をして、私の安否を尋ねた。
『はい！この通り怪我も何もありませんよ。むしろ、良い経験をしたくらいです』
「そうなのでござるか？」
「それは…是非お話を伺いたいです！一度お茶にして、グレイさんのお話を聞きましょう！ね、テラコ？」
よく見ると、あのガーディアンもついてきていたらしい。
私はスッパさんの腕から降ろしてもらい、テラコに近寄った。
私はテラコの前でしゃがんだ。
『ありがとう、テラコ』
私はテラコを撫でた。
ピューイ、と一鳴きすると、テラコは私の周りを駆け始めた。
「その髪飾り、よく似合っているでござるな」
『うふふ、でしょう？』
「未来のコーガ様も、随分とグレイ殿を大切に思っていたのでござるな」
「俺様センスいいな！」
『私のことを敬愛しているんですって。どの時代でもお前はお前、俺は俺…って言ってましたよ。コーガ様、私のこと敬愛していらしてるんですか？』
いつかのように、そう揶揄いながら尋ねてみた。
するとコーガ様は少しそっぼを向きながら、ぶつぶつと言い始めた。
「あ、当たり前だろ…グレイは仲間だしよ」
「それに良い女ですしねー！」
いつの間にかいたサイカさんが、割って入りそんなことを抜かしてきた。
「貴様！我が家内の前でそのような事を思っていても言うな！」
「スッパサマが旦那サマじゃなけりゃ狙ってました」
「やはり貴様は今ここで斬り捨てた方が良い存在…」
『わー！ちょっとちょっと！サイカさんも余計な事言わないでください！スッパさんも本気にしないの！』
私は豪速の追いかけっこを始めた二人を追いかけた。
コーガ様はぽつん、と取り残されてしまっていたのであった。
「…やっぱ、ここが最高の場所なんだなぁ。俺にはよくわかるぜ。未来のイーガ団にも、幸あれ、だな！」
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ねこ - いつも影から楽しく見させて頂いております<(_ _)>3章を続けていくのもとても気になります…が、個人的にyu→ruさんの恋情シリーズも見てみたいな〜、と思ったので、私は3を選ばせて頂きます。 (6月20日 16時) (
レス) @page7 id: 491a8dd465 (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - シリーズ3作目おめでとうございます✨私は3章がどんなふうに続いていくのか気になるので1です！ (6月19日 6時) (レス) @page7 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年6月19日 1時
