玖拾陸話 ページ48
『…う』
「いっ…」
俺は痛みに呻きながら目を覚ました。
俺はなんとか受け身をとり、致命傷にはならない程度に収めることができた。
あちこちが強く痛む。
何故、こんな女も助けてしまったのか。
「お前…なんで俺のこと助けた。それに、本音って」
『…私、貴方と戦った時…違和感を感じたの。復讐したいだけなら、貴方が本来持つ力以上は必要ないはず。だけど、呪いの力まで手に入れて強さを求めた。…だからね、私、団の人達に聞いてまわったの。貴方"達"のこと』
「な…」
俺は、確かに強かった。
幹部と一緒か、それ以上の力を持ち合わせていた。
だが、俺は決して幹部試験を受けることはなかった。
それは、恋人の存在だ。
俺の恋人は、イーガ団で出会ったネゴロという男だ。
スラッとした姿で、髪は長く、黒髪であったが、日に当たると淡い青い光を反射した。
俺はネゴロに一目惚れした。
幹部になると、他の奴らと思うようにタッグを組んで動くことができない。
俺はそれが嫌だった。
ずっとネゴロと一緒にいたかった。
だから、試験を受けず、アイツとずっと一緒に過ごした。
「いいのかい？君、僕より強いじゃないか」
「いいんだ。俺はネゴロといられたらそれでいいから」
「…君は僕にべったりだねぇ」
ネゴロは垂れ目の、優しい目をもったやつだった。
何故この復讐の為にある団に所属しているかわからないくらいに、優しい目をしていた。
「ネゴロはなんでここにいるんだ？」
「なんで…ふふ、なんでかな。気づいたらここにいたよ」
「親父がイーガ団だったのか？」
「そうじゃないけどね。元々、旅をしていたんだ。そこで、ふらっとここに立ち寄っちゃって、コーガ様と会って…不思議と、ここにいた。特にこれといった理由はないさ」
「へぇ〜…」
俺は、ネゴロの不思議な雰囲気に誘われたのかもしれない。
俺はネゴロにゾッコンだった。
他の団員と話してる時でさえ、嫉妬に狂った。
「お前、執念深い奴だよな」
モエギにそう言われて、改めて嫉妬心に気付いたのはいうまでもない。
「うるさいな」
「ていうか、俺の恋バナも聞いてくれよ。俺も一目惚れしたんだよ、グレイに。元々俺がここに案内したんだぜ？だけど…ほら、見てみろあれ」
俺はモエギが指差した方向を見た。
最近来たという女だ。
「グレイの方じゃねーよ！横見ろ、横」
横にはスッパがいた。
大層お気に入りのようで、優しく指南していた。
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yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» 途端に出てきたオリキャラについての感想ありがとうございます…！笑 めちゃくちゃオリジナルストーリーなので批評とか少し怖かったのですが、めちゃありがたいです…！😆 (6月19日 1時) (
レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - サイカが呪いを解くまでのストーリーが好きすぎます…😭 (6月19日 0時) (レス) @page50 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» すみません〜、ちょっとバタバタしていて…笑まだまだ続きますよぉ〜〜〜！！！😆 (6月3日 19時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - 2日ぶりの更新！やっと正式にくっ付きましたね！！嬉しすぎて発狂しました…wこれからも更新頑張ってください！！！ (6月3日 0時) (レス) @page22 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» いつもコメントありがとうございますぅ…！！！できるだけ毎日投稿をしてるので是非読んで下さると私が泣いて喜びます…😇 (5月25日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月21日 0時
