玖拾伍話 ページ47
「中々切れないなぁ…ブランクがあるから弱いと思ったのに」
「舐めて貰っては困るでござる。こちらも、それ相応の鍛錬は怠っておらぬ」
「へぇ〜…お前が一番手強そうだよ、スッパ。じゃあ…」
サイカは軌道を変えて、私目掛けて飛び込んできた。
「まずはこっちから仕留めようかな」
『っ？！』
私は攻撃を刀で受け止め、足で踏ん張り刀が食い込まないように堪えた。
「ここだっけ、前に切ったのって！！！」
サイカが身を翻し、怪我を負った部分を強く蹴った。
『ぐぁっ、！』
「グレイ殿！」
傷が更に開き、包帯にも血が滲み出した。
『このっ…』
私はクナイを取り出して、彼に投げつけた。
が、それも安易に躱された。
「俺が一発でも喰らわせてなきゃ、お前は後回しにしてたけど…呪いで痛いだろ？思うように動けないよな」
「それ以上グレイ殿に、」
サイカは私の背後に回り込み、私の首に刀を当てた。
「近づくな、でしょ？俺からも言わせて貰うよ、俺に近寄るな。コイツがどうなっても知らないぞ。…お前も抵抗するなよ」
私は懐から取り出そうとしたクナイを、地面に落とした。
「これでようやくゆっくり話ができる。…イーガ団が弱いせいで、皆が死んでいったんだ。わかるか？今回もこうして、お前らの弱さのせいで愛する妻が死ぬ。これも首領が弱いせいだとは思わないか？」
「貴様、コーガ様を侮辱するなどと…！！」
「いつまでも怠けてるからだろ？事実じゃないか！！結局世の中は力なんだ、だから…！！」
『…』
その時、アジトの戸が壊された。
「こっちは終わったぜ！」
「案外強かったけど、僕の敵じゃないね」
5人が、怪我なくアジトから出てくるのを見てサイカは苦虫を潰したような顔をした。
「…やっぱり、力が全てじゃないか」
彼の手が緩む隙を狙って、私は彼の手の内から逃げた。
だが、彼は追ってこなかった。
「はは、やっぱり俺の負け、か」
彼は乾いた笑みを浮かべ、刀を落とした。
その時、彼の体は後ろへ倒れていった。
後ろは崖だ。
ここから落ちたらひとたまりもない。
私は地を強く蹴った。
「は、なんで…」
『絶対に、死なせない………！！本音を、聞き出すまでは…！』
私は彼の両手を掴んだ。
「グレイ殿、何をしているでござるか！」
スッパさんが駆け寄ろうとした時。
『はっ…』
体の浮遊感に違和感を覚えた。
体が、落ちていく。
スッパさんの、叫び声が聞こえた。
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yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» 途端に出てきたオリキャラについての感想ありがとうございます…！笑 めちゃくちゃオリジナルストーリーなので批評とか少し怖かったのですが、めちゃありがたいです…！😆 (6月19日 1時) (
レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - サイカが呪いを解くまでのストーリーが好きすぎます…😭 (6月19日 0時) (レス) @page50 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» すみません〜、ちょっとバタバタしていて…笑まだまだ続きますよぉ〜〜〜！！！😆 (6月3日 19時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - 2日ぶりの更新！やっと正式にくっ付きましたね！！嬉しすぎて発狂しました…wこれからも更新頑張ってください！！！ (6月3日 0時) (レス) @page22 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» いつもコメントありがとうございますぅ…！！！できるだけ毎日投稿をしてるので是非読んで下さると私が泣いて喜びます…😇 (5月25日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月21日 0時
