玖拾肆話 ページ46
一刻程経ち、私達は漸くフーマ軍のアジトまで辿り着いた。
幹部が数人か奇襲を仕掛けて来て、ハイラル隊長達はほとんどこちらにはいない。
アジトの旗にイーガ団の印が施され、それが大きく破られている。
「リンク、行こう。私達なら、怖くない」
ミファー様がリンクにそう促すと、リンクは頷いた。
私達はアジト内部へと侵入しようとした。
リンクと4英傑達が中へ入り、私達元イーガ団も中へ入ろうとした、その時だった。
アジトの戸が閉まり、5人が閉じ込められた。
「なっ？！」
後ろから笑い声が聞こえ、私達は振り返った。
「やぁ…あの時ぶりだな」
『サイカ…！』
「アイツらは残った幹部全員で始末してもらう。お前ら如き、俺一人で十分だ」
サイカは挑発するように舌を出した。
その舌には、見た事のない紋様が刻まれていた。
『スッパさん、』
「あぁ。あれが呪いの正体で間違い無かろう」
サイカはあの時の刀とはまた違う、別の刀を取り出した。
「これは俺の呪いが強く込められた刀…。斬られた者はたちまち傷が腐り、すぐさま死に至る…。お前らは、どれだけ持つか…？」
スッパさんは刀をとり、構えた。
「…いざ、尋常に勝負ッ！！」
二人は同じタイミングで駆け出した。
刀のぶつかり合う音が辺りに響き渡る。
「お前はあっちで見てろ、グレイが怪我しちゃスッパが…」
『コーガ様！』
コーガ様は驚いたように後ろにのけ反った。
『私も戦いにここへ来たのです。ここで逃げ出してしまっては意味がありません！3対1でこちらが優勢、今しかないのです！』
「…わーったよ！」
私達も同じように駆け出して、サイカに近寄った。
私は新しくなった真・玲瓏刀を手に、サイカを目掛けて刀を振った。
が、サイカは腰に携えていた小刀を手に取り、それを防いだ。
私達では絶対に、彼は倒せない。
だから、持ち堪えるんだ。
彼らがここに来るまで。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» 途端に出てきたオリキャラについての感想ありがとうございます…！笑 めちゃくちゃオリジナルストーリーなので批評とか少し怖かったのですが、めちゃありがたいです…！😆 (6月19日 1時) (
レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - サイカが呪いを解くまでのストーリーが好きすぎます…😭 (6月19日 0時) (レス) @page50 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» すみません〜、ちょっとバタバタしていて…笑まだまだ続きますよぉ〜〜〜！！！😆 (6月3日 19時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - 2日ぶりの更新！やっと正式にくっ付きましたね！！嬉しすぎて発狂しました…wこれからも更新頑張ってください！！！ (6月3日 0時) (レス) @page22 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» いつもコメントありがとうございますぅ…！！！できるだけ毎日投稿をしてるので是非読んで下さると私が泣いて喜びます…😇 (5月25日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月21日 0時
