玖拾話 ページ42
『ミファー様とリーバル様は撤退している者の援護をお願いします。私は最後の者が撤退できるまでここに残っています』
「そんな傷でどうしようって言うんだい?君、まともに動けないじゃないか」
『…ですが、これは我が団が生んでしまった不始末に過ぎません。今ここにいる私が責任を持って彼らを生かします』
リーバル様ははぁ、とため息を吐いて私の元に降り立った。
「君はいつからそんなに素直じゃなくなったんだ?」
『…え。痛っ?!』
デコピンを喰らわされ、私は額を抑えた。
「前の君はもっと素直だったはずだ。僕の言う事に従って、それに素直に反応して、素直に行動したはずだ。それが今の君はどうだい?責任だの不始末だのと言って、自分の事は後回しか。いいかい?僕達は君より強いんだ。君がわざわざ残って囮になる必要なんてない。わかったかい?」
一気にそう捲し立てられ、私は驚いて立っていた。
「それに、今の君は一人じゃない。スッパを男寡にするつもりかい?」
私はハッとした。
『…すみません。少し、色々と切羽詰まっていたみたいです』
「フン。最初からそうしてればいいんだ」
私はリーバル様に礼を言い、ミファー様について行った。
「あんな言い方してるけどね。貴方の事を一番に心配していたのはリーバルさんだったんだよ」
『そうなのですか?』
ミファー様はふふ、と綺麗に笑った。
「リトの村で会って、何も知らなかった貴方が大人になった。それだけでも驚きだったのに、まさかこんなに強くなってるなんて。リーバルさん、まるで自分の子供を見てるみたい」
『お恥ずかしい限りです…。皆に心配されないくらい、安全に暮らそうとは思っているのですが…』
どうも、私は事件に巻き込まれやすいようだ。
「なら、そうなれるようにハイラルを安全にしなくちゃね」
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yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» 途端に出てきたオリキャラについての感想ありがとうございます…!笑 めちゃくちゃオリジナルストーリーなので批評とか少し怖かったのですが、めちゃありがたいです…!😆 (6月19日 1時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - サイカが呪いを解くまでのストーリーが好きすぎます…😭 (6月19日 0時) (レス) @page50 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» すみません〜、ちょっとバタバタしていて…笑まだまだ続きますよぉ〜〜〜!!!😆 (6月3日 19時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - 2日ぶりの更新!やっと正式にくっ付きましたね!!嬉しすぎて発狂しました…wこれからも更新頑張ってください!!! (6月3日 0時) (レス) @page22 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» いつもコメントありがとうございますぅ…!!!できるだけ毎日投稿をしてるので是非読んで下さると私が泣いて喜びます…😇 (5月25日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu→ru | 作成日時:2023年5月21日 0時