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捌拾参話 ページ35

『まずどこから始めましょうかねぇ…ご飯の炊き方はわかります?』

「…」

『あー…そこからですよね〜…』

「面目次第もござらぬ………この歳にもなって………」

『い、いえ、大丈夫ですよ!今覚えたらいいんですから、ね?』

そう言って私は釜を取り出し、次にハイラル米を持ってきた。

『今日はお手伝いしなくていいので、ちゃんと見ててくださいね!私がいない時にも作れるようになった方が良いですから』

米をしっかり研ぎ、ザルにあげて水をきったあとに米を釜に入れ、水を適量入れ、蓋をする。

『これだけですので!水の量は米一合に対してこれくらい入れてくださいね』

私は近くにあったカップを見せて、大体の量を示した。

『そうですね…次は…あ、お魚をそういえば貰ったんですよ。しかもツルギダイ!塩焼きにして食べましょう』

私は冷たい新鮮なツルギダイを取り出して、洗い、まな板の上に置いた。

『スッパさんは刀の使い方が上手いですし、案外包丁もすぐ慣れるかもしれませんね!』

「そうでござろうか」

『一緒にやってみましょう!』

私はもう1セットまな板と包丁を取り出してスッパさんに渡した。

『…ふふっ…なんか、スッパさんが体に比べて小さい包丁握ってるのなんか可愛いですね』

スッパさんに微妙な顔をされてしまった。

『まずはウロコを取ります。尾の方から頭にかけて、こう…滑らせるように動かして取ります』

私が実際にやってみせると、赤いウロコはポロポロとれ、綺麗な身が出てきた。

『はい、スッパさんも』

スッパさんはゆっくりと包丁を動かして、タイに触れた。

が、結果は残念な事に。

『あちゃ〜…』

「本当に面目ない………」

力加減が難しいのか、ウロコはちゃんと取れたが身がちょっと…いやかなりボロボロになってしまった。

『ま、まぁ大丈夫でしょう!食べられたら問題ないです!』

スッパさんがズーンと落ち込んでいるので、さっさと次の段階に移ろうと思う。

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yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» 途端に出てきたオリキャラについての感想ありがとうございます…!笑 めちゃくちゃオリジナルストーリーなので批評とか少し怖かったのですが、めちゃありがたいです…!😆 (6月19日 1時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - サイカが呪いを解くまでのストーリーが好きすぎます…😭 (6月19日 0時) (レス) @page50 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» すみません〜、ちょっとバタバタしていて…笑まだまだ続きますよぉ〜〜〜!!!😆 (6月3日 19時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - 2日ぶりの更新!やっと正式にくっ付きましたね!!嬉しすぎて発狂しました…wこれからも更新頑張ってください!!! (6月3日 0時) (レス) @page22 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» いつもコメントありがとうございますぅ…!!!できるだけ毎日投稿をしてるので是非読んで下さると私が泣いて喜びます…😇 (5月25日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu→ru | 作成日時:2023年5月21日 0時

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