漆拾玖話 ページ31
「私が軍を抜け出した事ももう耳に入っているでしょう…私が死ぬ前に、全ての情報をお渡しします。まず…アジトの場所は、ハイラルには御座いません」
「なっ、」
「ハイラルの隣にある王国…"フォータリー"にあります」
私はそれを聞いて驚いた。
何故なら、その国は…
『私達が、住んでいる国…』
厳密に言えば、私達はハイラルに近い森の中に家を建ててそこに暮らしているのだが、範囲としてはフォータリーにあたる場所である。
「…恐らく、コーガ様だけでなく、スッパ様や、グレイ様のお命も狙っている、かと。また、奴らは想像以上に力をつけています。退魔の騎士…リンクでも太刀打ちできるかどうかはわかりませぬ。アイツらは何か…古代技術を持ち出しているようです。それをどうかお忘れなく。…私はフーマ軍の正式な軍員ではないという事を証明する為、地下牢に投獄してもらうつもりでいます。私は…いつまでもコーガ様達イーガ団と共にありたいのです」
「…ありがとうございます、モエギさん」
ゼルダが口を開き、モエギを見た。
「貴方の熱意はよく伝わりました。貴方の命の保障もするため、ハイラル城にいた方が安全でしょう。それに、私達が長らく探していたアジトの場所もわかりました。それだけでも大きな功績です。モエギさん、貴方には感謝しきれません。…フーマ軍との戦いが終わり次第、貴方を牢から出す事を誓います」
「有り難きお言葉…胸にしかと刻んでおきます。…コーガ様、スッパ様…そしてグレイ様。どうかご無事で」
モエギさんはハイラルの騎士達に連れて行かれたが、手錠などはつけられていなかった。
「…私達が予想していたより、彼らは大きな力を身につけているみたいですね。と、なると…コーガさん達に偵察に行ってもらうのは危険…。ハイラルに一時避難を、と言いたいところですが…被害が大きいのはハイラル。つまり、フーマ軍はフォータリーを主な活動場所としていないという事…フォータリーの家にいる方が安全かもしれません。できるだけ、外には出ないようにお願いします」
ずっと黙って聞いていたコーガ様は口を開き、ぶつぶつと言葉を紡いだ。
「ま、恩もあるし?俺らの仲間の尻拭いもしねぇといけねぇし?細けぇ場所の特定はやるぜ?」
『私も、ぜひ協力させて下さい。ここで私達の偵察能力を活かして、絶対に御恩を返させて頂きます』
「拙者も同意でござる」
「皆さん…ありがとうございます。では…お願い致しますね」
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yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» 途端に出てきたオリキャラについての感想ありがとうございます…!笑 めちゃくちゃオリジナルストーリーなので批評とか少し怖かったのですが、めちゃありがたいです…!😆 (6月19日 1時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - サイカが呪いを解くまでのストーリーが好きすぎます…😭 (6月19日 0時) (レス) @page50 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» すみません〜、ちょっとバタバタしていて…笑まだまだ続きますよぉ〜〜〜!!!😆 (6月3日 19時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - 2日ぶりの更新!やっと正式にくっ付きましたね!!嬉しすぎて発狂しました…wこれからも更新頑張ってください!!! (6月3日 0時) (レス) @page22 id: dbdf82a303 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆたんぽさん» いつもコメントありがとうございますぅ…!!!できるだけ毎日投稿をしてるので是非読んで下さると私が泣いて喜びます…😇 (5月25日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu→ru | 作成日時:2023年5月21日 0時