恋情に揺らるる恋螢。【2】

漆拾伍話 ページ26

あれから、数ヶ月が経った。

私達はハイラルから少し離れた場所に、ひっそりと家を建てた。

勿論、お金は稼がないと生きていけないので、私は元々行っていた洗髪剤作りを改良に改良を重ね、それを商売にし、スッパさんと共にハイラルに売りに行く事にした。

結婚式は、少人数で行った。

元々イーガ団だという事もあり、大規模にやるのはやめようということで、私達はあの蛍が飛び交う場所で、改めて愛を誓い合った。

そして、イーガ団は現在は解散した。

解散というより、王家に逆らうのをやめ、ただアジトはそのまま使ってそこで暮らしている。

仮面も外し、皆それぞれに生活をしている。

私達のように、結婚して組織を離れる者。

学をつけたいと組織を離れる者。

そのような人は少なくはなかったが、一度はコーガ様に忠誠を誓った者。

ここが家族であると、ここが帰るべき場所であることを認識した上で離れていった。

しかし、やはり我ら元イーガ団の中でも、それに逆らう人はいた。

王家に憎しみを持ち、自分を裏切ったイーガ団も恨む者。

そのような人達を、私達はフーマ軍と呼んだ。

元々イーガ団に属していた者、属そうとしていた者、王家に恨みを持つ者。

そのような者達が結託して軍を成している。

イーガ団でさえ大きな組織であったが、フーマ軍はそれと同じかそれ以上になる組織になってしまっている。

イーガ団の人間が強かったという事もあり、フーマ軍はただの集団ではなく、王家と元イーガ団共通の敵になっている。

特徴としてはシーカー族、もしくはイーガ団のマークが紫紺に染まり、白い仮面が黒であること。

今日までで100人ほどの死傷者を出している。

これは危惧すべき事態である。

コーガ様、スッパさん、私とでハイラル城に行き、計画を立てるのであった。








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皆さん、ここまで読んで下さり誠にありがとうございます！

ここからは第2章といった感じで、完全オリジナルストーリーになります。

そもそも第1章もどきの後半も捏造含めたストーリーではありますが、オリジナルはちょっと…という方はここで読まれるのを止める事をお勧め致します。

今後も書き続けていきますので、ぜひよろしくお願いします！

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