肆拾玖話 ページ50
「……おいてめえ！やっぱり適当なこと言いやがったな…！？」
あれから数日後、退魔の剣の騎士達が乗り込んできてアジトは壊滅状態に陥った。
拙者達はなんとか逃げ延び、アストルの反応を待っていた。
拙者はアストルに近づき、胸倉を掴んだ。
「此度の件は流石に看過できんでござるな、占い師殿」
アストルは怯むかと思いきやふっ、と笑い、
「すべては運命よ。この敗北さえもな」
と言った。
更に、アストルは打って変わって真顔になり、淡々とこう告げた。
「あくまでも私と手を切るというならば…それは厄災ガノンを敵に回すということだ」
拙者達は厄災ガノンの背景を知っている。
だからこそ、敵に回してはならない相手だと理解している。
拙者は手を離した。
「それでよい。我が大望のため、イーガ団はなくてはならぬ存在なのだ。厄災復活のため、これからも共に力を尽くそうではないか…」
「…グレイの件はどうするつもりでござるか」
「そのうち戻ってくるだろう…貴様らが気にする必要のないことだ」
このアジト壊滅の状態にさえ、グレイは来なかった。
拙者はグレイが大事にいつも持っていた、父から譲り受けた本だけ持ち、アジトから逃げた。
「気にする必要ないってよ、俺らの仲間だぞ！心配しないわけがないだろ！」
コーガ様は声を荒らげた。
「ここの生活に疲れたのではないか？」
コーガ様はそのまま黙り込んでしまった。
たしかに、拙者達が彼女を勝手に連れ込み、そのまま生活していた。
徒労を感じているかもしれぬ可能性はゼロではなかった。
グレイ殿に会いたい。
ただ、それだけを思っていた。
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アッキー - 初めまして！スッパ夢見させて頂きました！凄く面白かったです！Twitter(X)もフォローさせて頂きました！アッキー@×OSP&T.K.familyというアカウントなので是非フォローしてくれると幸いです！無理なら構いません。 (11月25日 11時) (
レス) @page27 id: 9a164c919b (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひえぇ…コメありがとうございます…！！ (5月15日 0時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 恋心の利用は辛いですよね…この小説本当に感情移入ができるのが良すぎて泣きそうです… (5月14日 23時) (レス) @page36 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひゃああ！ありがとうございます！！！😭 (5月10日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - めっちゃウズウズしますね🥰最高すぎます！！ (5月10日 22時) (レス) id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月4日 23時
