弍拾参話 ページ23
俺だ。
最初にグレイを、女に変装して騙したイーガ団だ。
俺は今、グレイに恋をしている。
最初こそはただの獲物としか思っていなかったが、グレイの健気さや可愛らしさ、華奢さを見ているとこう…庇護欲が湧いてきた。
グレイだって、俺に優しく語りかけてくれる。
これは所謂"脈あり"というやつであろう！
ので、俺は今日告白しようと思う…。
そういう日記を、幹部に見られた。
「幹部様、何卒他言は…！」
「…多言は致しませんよ。しかしねぇ…」
「？もしや、幹部様もグレイに恋情を抱いてらっしゃる…？！」
「確かに庇護欲が湧くのは否定しないですよ。あんなにか弱い生き物、放っておけるわけがないですし。しかしねぇ…貴方に勝算があるとは思えませんねぇ」
「な！何故です幹部様！俺は毎日グレイにおはようとこんにちはとおやすみを言っているのですよ！それにちゃんと返してくれますし、なのに脈なしだと言いたいのですか！」
「貴方中々に気持ち悪いですね…。えぇ、脈なし…というか、貴方は多分告白すらできないでしょう」
「えっ…何故です」
「ついていらっしゃい」
幹部様はとある部屋の前で止まると、俺を部屋に覗き込むように、と言った。
俺は恐る恐る見てみると、そこにはグレイがいた。
「グレイ…！」
「お黙り。いいですか、よく見ていなさい」
幹部様が部屋に入り、グレイに近づいた、その時だった。
『あ！幹部様、今日もお疲れ様です！』
「グレイさんもお疲れ様です。ところで、今日の予定は…」
「今日の予定は拙者が訓練をする、というように埋まっているでござる。何用か？」
「そうだぞ！俺様もちゃんと鍛錬するからな！」
どこからともなくスッパ様が現れて、引き続きコーガ様が出てきた。
「いえ、ただ予定を聞いてみただけです。どうかそう怒らないでくださいませ」
「怒ってなどはない」
「左様ですか…それでは、失礼致します」
幹部様が戻って来られた。
「言ったでしょう？グレイさんに恋情を抱いているのは貴方だけではないんです。きっと他の団員もそうなのでしょうが…告白するのはタブー…あれを見てしまえば、貴方に勝算がないことはおわかりですね？」
グレイはスッパ様と楽しそうに話してる。
俺はそれを見て…。
「…スッパ様とくっつきますかね？」
「は？」
「いや、それもいいなぁって…なんていうんでしょう…壁になって見ていたいですね…」
「頭いかれたのですか？」
俺は一種の扉を開いたのであった。
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アッキー - 初めまして！スッパ夢見させて頂きました！凄く面白かったです！Twitter(X)もフォローさせて頂きました！アッキー@×OSP&T.K.familyというアカウントなので是非フォローしてくれると幸いです！無理なら構いません。 (11月25日 11時) (
レス) @page27 id: 9a164c919b (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひえぇ…コメありがとうございます…！！ (5月15日 0時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 恋心の利用は辛いですよね…この小説本当に感情移入ができるのが良すぎて泣きそうです… (5月14日 23時) (レス) @page36 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひゃああ！ありがとうございます！！！😭 (2023年5月10日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - めっちゃウズウズしますね🥰最高すぎます！！ (2023年5月10日 22時) (レス) id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月4日 23時
