弍拾話 ページ20
「よっ、スッパ、グレイ！…グレイは死んでんな〜」
『こーがさま…すっぱさまは鬼畜であります…』
へとへとになって床に倒れ込んでいる私を、コーガ様が覗き込みに来た。
「コーガ様。只今グレイ殿に護身術もとい剣術の指導の最中で候」
「へぇ〜…あ！そうだ、グレイ、ちょっとついてこい」
『今ですか…？』
「今だ！」
あまり動かないから、本当に疲れているのに。
イーガ団の人達はかなりタフなようだ。
私はおぼつかない足取りでコーガ様の後をついていった。
「ちょっと待ってろ…えーと、確かこの辺に…」
コーガ様は物をがちゃがちゃと取り出してはその辺に投げ捨てた。
『コーガ様それ私直しませんからね、ご自分で直してくださいね』
「わーってるわ！俺様を子供扱いするな！っと、あったあった」
コーガ様は何やら長物を手に取っていた。
「これは先代イーガ団総長が残した刀だ。グレイは小刀の訓練してたみたいだが…刃が短いっちゅーことは間合いも短いっちゅーことだ。わかるな？」
『はい、それは勿論』
「これは幹部が使ってる風斬り刀とはまた違って、普通の刀より軽く、振り回しやすい"玲瓏刀"だ。重たい鉄を使ってなくて、瑠璃の密度を高めて作った刀だ。俺は別に使わねえからグレイにやる」
『い、いいのですか？こんな先代から受け継がれた大切なやつなのでは…？』
「使わねえのを置いててもしょーがねーだろ？な、スッパ」
「コーガ様がしたいようにすれば良いと思うでござる」
「ってこった。ありがたぁく受け取ってくれ」
『ありがとうございます…！』
「では、刀を貰った故、刀の訓練も致そう」
『…はい』
そして刀の訓練は三日三晩続いたのであった………。
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アッキー - 初めまして！スッパ夢見させて頂きました！凄く面白かったです！Twitter(X)もフォローさせて頂きました！アッキー@×OSP&T.K.familyというアカウントなので是非フォローしてくれると幸いです！無理なら構いません。 (11月25日 11時) (
レス) @page27 id: 9a164c919b (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひえぇ…コメありがとうございます…！！ (5月15日 0時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 恋心の利用は辛いですよね…この小説本当に感情移入ができるのが良すぎて泣きそうです… (5月14日 23時) (レス) @page36 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひゃああ！ありがとうございます！！！😭 (5月10日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - めっちゃウズウズしますね🥰最高すぎます！！ (2023年5月10日 22時) (レス) id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月4日 23時
