拾捌話 ページ18
『うーん…やっぱり、たまにはお魚とか出さないとだよね…でも大量のお魚なんて手に入るかな…』
「グレイ殿」
『ぎゃっ?!』
私が勝手場で釜と睨めっこしていると、突然後ろからスッパ様に話しかけられた。
「も、申し訳ないでござる。そんなに驚かれるとは」
『こちらこそすみません、ちょっと考え事を…』
「考え事、とは?」
『最近おかずとか、毎日同じものを出してしまっているので…たまには焼き魚なんかどうかなぁと思っていたんですけど…ほら、イーガ団って団員多いじゃないですか?だから無理そうかなぁって…』
「で、また一人で獲りに行こうとしたと…。はっきり申す。グレイ殿は働き過ぎでござる。それに、まだ護身術さえままならぬ状況で外に出るのは些か危険…」
『う、ごめんなさい。でも護身術なんか私わからなくて…』
「なら俺らが教えますよ!」
どこからともなく現れた団員がスッパ様の後ろから顔を覗かせた。
「お主ら、仕事はどうした?」
「あっ…えっと、グレイさんの話が聞こえたというか…」
「…あぁ、丁度良い。夕刻までに団員分のハイラルバス…いいや、マックスサーモンを獲って来るよう」
「え"っ?!マックスサーモンですか?!あんなに珍しいマックスサーモンがそんなぽんぽん手に入るわけ…」
「仕事を投げ出した罰でござる。時は有限でござるよ?」
スッパ様、中々の鬼畜である。
「何、彼奴やはグレイ殿と話したいだけでござろう、気に留める必要はないでござる」
『そ、そうですか』
「それで…拙者から提案をさせて頂きたい」
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アッキー - 初めまして!スッパ夢見させて頂きました!凄く面白かったです!Twitter(X)もフォローさせて頂きました!アッキー@×OSP&T.K.familyというアカウントなので是非フォローしてくれると幸いです!無理なら構いません。 (11月25日 11時) (レス) @page27 id: 9a164c919b (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひえぇ…コメありがとうございます…!! (5月15日 0時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 恋心の利用は辛いですよね…この小説本当に感情移入ができるのが良すぎて泣きそうです… (5月14日 23時) (レス) @page36 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひゃああ!ありがとうございます!!!😭 (5月10日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - めっちゃウズウズしますね🥰最高すぎます!! (5月10日 22時) (レス) id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yu→ru | 作成日時:2023年5月4日 23時