拾伍話 ページ15
私はあれから、今までと特に変わりない日々を過ごしていた。
変わったことといえばイーガ団の模様が入った仮面を支給されたこと、服が用意されたことだろうか。
また、驚いた事に皆冷たいのだろうか…と思っていたが優しく接してくれる。
「よぅ、おはようグレイ！荷物持つぜ」
「朝から美しい人を見るのはいいものですね…癒されます」
『あまり甘やかさないでください…？！』
私はせめて何かしようと家事に取り組んでいたのだが、皆やることがないのだろうか、ちょくちょく話しかけてくる。
「割烹着がよく似合うな、グレイ！」
「「「おはよう御座います、コーガ様！」」」
「おう、おはよう！」
『おはようございます、コーガ様。今から朝食を作る所です』
「最近まともな飯を食ってないからなぁ〜…俺様は驚いたぜ、あの時………」
数日前のことだ。
私はこれからの暮らしを始める為に色々準備していた。
ところが、ある事に気がついた。
『あの、すみません…ここに勝手場(台所)はないのですか？』
「勝手場ぁ？スッパ、知ってるか？」
「かなり昔に使われていた勝手場はあるが…水も通ってござらぬ、釜も汚れていて誰も使用していないでござる」
『とりあえず、案内してくれますか？』
私はスッパ様に案内され、元勝手場の有り様を見て呆気に取られていた。
『これは…直しがいがある勝手場ですね…』
「まともに使えぬでござるよ、使うのは…グレイ殿？」
私は彼に手を当てたり、耳をつけたりした。
「何をしているのでござるか？」
『勝手場がここに作られた、ということはこの場所に何かしらの意味があるはず…つまり、水が通っているのではないかと推察しまして』
「通っていてもどうやって…」
『ゲルドの街を参考にします。私の推論ですが…おそらくあの地下にはオアシスがあるから、砂漠なのに大量の水を出すことができると思うんです。そしてここは砂漠だけでなく、森も近いです。水が通っていてもおかしくはないと思うんですよ』
「ふむ…」
『でも流石にここからゲルドの街のようにしてしまったらアジト崩壊しちゃいますしね…慎重にやりたいと思います』
私は壁をコンコンと叩いてみたりした。
すると、音の変化が生じる場所を発見した。
『…ここです。聞こえますか？』
スッパ様も壁に耳を当て、じっと音を聞いていた。
「水の音…グレイ殿、圧巻でござる」
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アッキー - 初めまして！スッパ夢見させて頂きました！凄く面白かったです！Twitter(X)もフォローさせて頂きました！アッキー@×OSP&T.K.familyというアカウントなので是非フォローしてくれると幸いです！無理なら構いません。 (11月25日 11時) (
レス) @page27 id: 9a164c919b (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひえぇ…コメありがとうございます…！！ (5月15日 0時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 恋心の利用は辛いですよね…この小説本当に感情移入ができるのが良すぎて泣きそうです… (5月14日 23時) (レス) @page36 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
yu→ru(プロフ) - ゆず塩さん» ひゃああ！ありがとうございます！！！😭 (2023年5月10日 23時) (レス) id: 27c5cead5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - めっちゃウズウズしますね🥰最高すぎます！！ (2023年5月10日 22時) (レス) id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu→ru | 作成日時：2023年5月4日 23時
