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と、私の一言で歩き出したんだけど。
JH「これは…」
想像以上のザ・吊り橋。しかも高い。
それを見て、足がすくんで吊り橋の前から動けなくなってしまうホソクオッパ。
とは対照的にゆらゆら揺れる吊り橋を楽しむかのように走り出したジョングク。
JK「これ楽しい!」
「ジョングガ、気をつけてね」
JK「意外としっかりしてるから大丈夫だよ、ヒョン!早く!」
HS「ああ、どうしよう…足が動かない」
「オッパ…顔が…」
ただただ顔を引きつらせることしかできないホソクオッパに笑いが堪えきれない。
「大丈夫ですよ、ジョングギもしっかりしてるって言ってたじゃないですか。はい」
差し出した私の手をしっかり握るホソクオッパ。
恐る恐る一歩踏み出し、吊り橋の上に乗る。
それを見かねたようにこちらに走ってくるジョングク。
HS「やめろー!揺らすな!」
必死なホソクオッパと、その隣で楽しそうにしてるジョングク。
しっかり腰が引けてるホソクオッパは可哀想だけど、可愛いくて思わずにやけてしまう。
JK「ヒョン!頑張って、ヒョン!」
HS「お前…やめろって…」
これみよがしにホソクオッパの近くでジャンプするジョングク。
オッパはもはや声も出ず、震える手で私の手を握ってる。
「もう!ジョングガ!日が暮れても到着できなくなるから!先に渡り切って!」
一歩も前に進めないホソクオッパに未だちょっかいを出すジョングクを追いやると、やっと静かになった吊り橋を一歩ずつ慎重に歩き出すホソクオッパ。
HS「は、離さないでね…」
「離しませんよ。下見ないで、私だけ見てください」
恐怖心を少しでも拭ってあげようとそう声をかけたんだけど。
両手を握って目を合わせてくるオッパに、心臓がぎゅっと掴まれたような感覚に陥る。
別にオッパと手を繋ぐことも、目が合うことも初めてじゃないのに。
その感覚に戸惑いながらも私の心臓はドキドキと脈を速めるばかり。
私の両手をしっかり握って、やっと最後まで渡り切ると、ホソクオッパはもちろん、私も違う意味でクタクタだった。
HS「疲れた…」
「お疲れ様でした…」
JK「あ、ヒョン、お疲れ様です」
と、どこから声が聞こえてくるのかと思えばいつの間にか木の上の方まで登っていたジョングク。
待ちぼうけを喰らったマンネはじっとできなかったらしい。
ジョングクが下まで降りてくるのを待って、再び3人で歩き出した。
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クロ(プロフ) - あああさん» コメントありがとうございます!イチャイチャが書き足りないのでいつか書けたらと思っております…! (2022年2月8日 19時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - すごくキュンキュンしたり、読みながらニヤニヤしてたりしてました笑もし番外編を作る予定がありましたら、また読みたいなと思います! (2022年2月7日 2時) (レス) @page50 id: 6326bb1af0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - soraさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…! (2021年10月19日 13時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 始めまして!最近ホビペンになりまして、主様の投稿を見ているとキュンキュンします♡いつも応援してます! (2021年10月18日 22時) (レス) @page25 id: 4fa3e92ebc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロ | 作成日時:2021年9月18日 11時