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9_JK ページ42

Aはどんな人?と聞かれれば、まず一番最初に「頑張り屋さん」という言葉が思い浮かぶ。
努力して努力して、それでも満足せずに努力し続ける姿は自分も負けてられないと思わせてくれる。

そして同時にもう一つ、Aは「弱みを見せない人」だとも答えるだろう。
悩んでいても周りになかなか打ち明けない。
泣いたところもほとんど見たことないんじゃないかな。
それでいて作り笑顔が上手だから僕らだって騙されることがある。

でも今回は違う。この前のステージ後の様子といい、最近の様子といい、お皿を割ってしまって怪我をするというミスといい。
Aに何かが起こっていることは明らかだった。


片付けを終えた僕らはソファに座ってただ時間が過ぎるのを待った。
Aの無事を祈りながら、ホソギヒョンとマネヒョンとAが戻ってくるのを待った。


どれぐらい待ち続けただろうか。本当に長い時間待っていたと思う。
もうとっくに日が暮れた頃、ドアノブが回る音がして、そして3人が戻ってきた。

JK「A…」

JM「A!大丈夫?」

TH「怪我って足?」

僕ら3人はバッと立ち上がってAの元へ駆け寄った。
僕らの想像とは違って、彼女はいつも通りだった。

「裸足にお皿落として割っちゃって。破片が刺さってたので、縫ってもらいました。本当、ドジですよね〜ご心配おかけしました!もう大丈夫ですので!」

そう言って顔をあげれば、泣き腫らしたような目以外はいつものAの笑顔だった。

JN「A、泣いたの?」

「…びっくりして涙が出ちゃったんですよ〜オッパたちがいたら、からかわれてましたね!良かった、宿舎にいたのがホソクオッパで!」

笑っているけど、違う。やっぱりいつものAじゃない。

JK「A?」

「ごめんね、ジョングガ。お出かけ中じゃなかった?」

自分のことは置いて、僕に謝罪の言葉までかけるA。
彼女の頬を指で触れると、びくりと肩が震えた。

MN「…傷は大したことなかったけど、検査とか処置で疲れただろうから、今日は早く休みなさい」

「はい、ありがとうございます。」

HS「A、荷物部屋まで運ぶよ。行こっか」

ホソギヒョンの言葉にAは頷くと、もう一度僕らに、ご心配おかけしてごめんなさい、と頭を下げて、ゆっくり部屋へ戻っていった。

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クロ(プロフ) - 読者Hさん» ありがとうございます(^^) (2021年9月8日 0時) (レス) id: 40ccbc89c0 (このIDを非表示/違反報告)
読者H - いつも更新楽しみにしています(*^^*) (2021年9月7日 23時) (レス) id: 92894a889b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロ | 作成日時:2021年8月9日 23時

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