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はぇ？ ページ12
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どんっっと音がしたのに、不思議と痛みはない。
いや、腕引っ張られた気がする。
誰か助けてくれたんかな。
そぉっと目を開けると、目の前に木兎の胸板？ん、？私抱えられてる？
背中には確かな力と温もりが感じられる。
｢は、はぇ？｣
木｢大丈夫か！？｣
え、な、何が起こった？
｢いや、うん、私はぶつかってない……から。｣
木｢そっか！よかった！ごめんな！！｣
ぽん、と頭に手を置いて木兎が去っていく。
ボールをそのまま拾うと、先輩たちにサーセン！と言ってコートに戻って行った。
先輩達からもごめんなー！と声が掛けられた。
｢……え？｣
雀｢掘ったん大丈夫！？あ、平気か！！木兎が抱き締めて庇ったんだよー！もう、何気男見せちゃってさ！！｣
うちらに流れ弾来てもスルーなくせにー！と口を尖らせる雀ちゃん。
｢え？待って、雀ちゃん？木兎が、なに？｣
雀｢？だから、ボールが流れてきたの。掘ったんのとこに。そしたら木兎が猛ダッシュしてきて、掘ったんのこと抱きしめたのね、そんでボールが木兎に当たって落ちてった、みたいな。｣
｢、は、はああ！？｣
顔が熱くなる。今絶対赤い！！
そんな私を見ると、雀ちゃんは思いついたようにイタズラな笑みを浮かべる。
雀｢何、惚れちゃった？｣
｢違っそんなんじゃない！！！？｣
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作者名：星まる。 | 作成日時：2024年1月9日 1時
