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ページ33

『キャアアァァ!!!』
「うわぁぁぁっ!!」
「……っ!?」
「あ、このおねーさんきれい」
「え無理怖い」
「やば……」

テレビの向こうにいる女性が甲高い悲鳴を上げて全員が多種多様な反応をする。
どうやら中編を集めた特番らしく、いま私たちが見ているのは怪しい廃墟に肝試しとして入った大学生グループのお話。
もう既に四人の内、一人は捕まっており、これは二人目となっている。
二人目の女性が向かったのは二階の一番手前の部屋。
そこを開けると鉄っぽい匂いと視界いっぱいに広がる赤。
ベッドの白いシーツは一人目の血で真っ赤に染まっている、なんて状況だ。

『ねぇ、なんで……!? なんで死んじゃったの……!』
「あぁぁぁ待って近付かないで近付かないで!!」

必死に懇願するようにテレビの向こうの女性に訴えかけているうらたさん。ただ女性は無情にも一人目へと近付いていく。

『ヒッ! な、なんで……!』

女性が近寄った瞬間に腕をガッと掴まれて、血だらけの一人目が目を見開く。
女性が悲鳴を上げると同時にこの空間からも悲鳴が上がる。

「うわ……」

あまりのホラーさにまだ食べ物を頬張っていた坂田さんはそっと自分の目を覆い、誰かが声を漏らした。
そうこうしている内にも物語は進んでいき、手首を掴まれたが振り払った女性はバタバタと廊下を駆け出した。
暗い廊下がやけに怖く感じる。
ぎゅ、と手を握り締めて後の展開を待つ。
次は、なにが起こる?

「あっ!」

志麻さんが声を上げて、女性が走る廊下の一番奥を指さす。
その指に引かれるように全員が視線を移した瞬間だった。

「え……っ」


――――
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ハロイズムとハングリーハロウィンパロ〜
Sっ気強めとなってます〜

【歌い手】ハングリー・ハロウィン【浦島坂田船】

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noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年4月20日 22時) (レス) @page37 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!ここで終わってしまうのが悲しいですが、わかりました(´;ω;`) (2021年4月20日 19時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
凪桜(プロフ) - りーゆーさん» ハロウィン折角だから書こうかな〜と!こちらこそありがとうございます! (2019年10月31日 22時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
りーゆー - 凪桜さん» ハ、ハロウィンだ〜〜!!ありがとうございますっ!!!! (2019年10月31日 22時) (レス) id: fedfe469a7 (このIDを非表示/違反報告)
凪桜(プロフ) - らんまさん» コメントありがとうございます!めっちゃ嬉しいです〜!! (2019年10月16日 22時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪桜 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年10月4日 20時

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