ホラーと幽霊 ページ32
あの忌々しき歓迎会から一夜。
結局全員リビングで雑魚寝して目覚めたら昼の15時。なにをしたいんだと首を捻った。
「腹減ったー、なんかないー？」
坂田さんはそう言うが、視線の先は私。
私に作れってことか？
「眠いし昨日材料は大方使い切りましたー。残ってるのと言えば戸棚に入ってるクッキーくらいですー」
呟くように言えば、いち早く坂田さんが反応して顔を輝かせて戸棚へ向かう。
うらたさんも志麻さんもセンラさんも飲みすぎたようで机に突っ伏してノックアウト。
私はほとんど飲んでないし坂田さんは直前に水飲ませたから軽くで済んでいるらしい。
「食べよー！！」
「さかたうるせぇ……」
坂田さんの声はどうやら二日酔いにはダメらしい。
うらたさんが不機嫌そうに告げて、その雰囲気を感じとった坂田さんは慌てて謝り私の隣に座る。
「Aー！ クッキー、食べよ！」
クッキーの箱を私と彼の中間ほどに置いて、優しく笑う。
私はそれに応えるように箱から一枚貰い、口に運ぶ。
「美味しい……っ！」
目をキラキラさせて満面の笑みで笑う彼に思わず笑みが零れる。
クッキーを頬張ったままリモコンを取り、テレビを付ける。
その瞬間に映し出されたのは真っ白な顔に真っ白な服を身にまとった、
「ゆ、幽霊……！」
うらたさんは顔を上げて、そのままフリーズして、そう零した。ワンテンポ置いてやけに大きな音がテレビから聞こえ、その音にリビングにいた全員が肩を震わせた。
「頭おかしーんじゃねぇの……！？」
キレ気味に言ううらたさんに小さく頷くセンラさん。
志麻さんはびっくりしたまま固まっていて、坂田さんは対して気にしてないようにクッキーを頬張っている。
かくして、二日酔い3人とクッキーを食べている人達2人によるホラーテレビ鑑賞が始まった。
――
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noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年4月20日 22時) (
レス) @page37 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！ここで終わってしまうのが悲しいですが、わかりました(´;ω;｀) (2021年4月20日 19時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
凪桜(プロフ) - りーゆーさん» ハロウィン折角だから書こうかな〜と！こちらこそありがとうございます！ (2019年10月31日 22時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
りーゆー - 凪桜さん» ハ、ハロウィンだ〜〜！！ありがとうございますっ！！！！ (2019年10月31日 22時) (レス) id: fedfe469a7 (このIDを非表示/違反報告)
凪桜(プロフ) - らんまさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです〜！！ (2019年10月16日 22時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
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