Story10 ページ10
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『え、えっと、なんでここにいる、のです、か？』
「なんでって、パン買いに来た以外に何かあるか？」
『で、ですよねー(笑)』
今彼と会話をしたことで、私は夢を見ているのではなく現実で彼に会っていることがわかった。
だがそれと同時にバイト中に居眠りしてたことを見られた恥ずかしさも襲ってきてなんとも言えない気持ちになった。
「ここでバイトしてんだな、あんた」
『あ、はい、今日からですけど』
パンを袋に詰めながらそんなたわいも無い話をした。
だがそれもすぐ終わった。
私は好きな人が目の前だとコミ力が発揮できないってことを今気づいたみたい。
1人でずっと何か話題は無いのかと焦っていると先に口を開いたのは彼の方だった。
「高城司」
『えっ？』
「俺の名前だ。」
何を話したかと思ったら、名前を私に教えてくれた。
なんなら、教えてくださったと言っても過言ではない。
私は彼の名前を知れたことで胸がいっぱいで他は何も考えきれなかった。
「おい、手止まってんぞ」
彼にそう言われてまた自分の失態に気づき、すぐに会計を済ませようとする。
『1200円です。』
「ん。」
私は自分の気持ちを知られないように平静を装って彼からお金を受け取る。
『丁度いただきます。』
私はレシートを渡してありがとうございましたといい、出ていく彼の背中を見送った。
すると彼は店を出る直前で何か思い出したかのように後ろを振り返って私のところまでまた戻ってきた。
私は何か忘れ物でもしたのだろうかと思い、周りを目でざっと見てみるが何も無い。
「俺まだ聞いてなかったわ」
そうしてる間に私の目の前に戻ってきた彼がそう言って、じっと私を見つめてくる。
『え、えっと、なにか忘れ物です、か、？？』
「あ、まぁ、そーっちゃそうだな。」
『でも、見る限り何も…』
「あんたの名前、聞いてない」
『あ…』
「教えてくんないの？俺は言ったんだけど」
『天堂、A、で、す？』
「ふはっ、やっぱおもしれーなあんた」
『なっ！なんで笑って！！』
「またパン買いに来る」
彼は私の名前だけ聞いて去っていった。
彼が去った後、私はまた椅子に座ってぼーっと今起こったことを思い出していた。
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夢 - 最高です!!ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます！ (2022年10月10日 17時) (
レス) @page10 id: 77ccf80c6f (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラたってるので外した方がいいですよ... (2022年10月6日 17時) (レス) id: b878bfc50e (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - オ/リ/フ/ラ/立ってます、、！違反になるので外して頂けると幸いです！（上から目線みたいですみません、、） (2022年10月6日 16時) (レス) id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルネ | 作成日時：2022年10月1日 15時
