〇 29 ページ29
あなたサイド
みんなでご飯を食べて、のんびり過ごす時間は凄く楽しかった。
なんだか落ち着く空気は、りょうくんがいるからなのか、それともみんなと私の相性がいいのか。
わからないけど、とても居心地が良かった。
虫眼鏡｢えっ、もう帰るの？｣
夜ご飯を食べる前に帰宅の準備をするりょうくんに、虫眼鏡さんがそう言った。
りょう｢明日俺用事あるんだよね｣
虫眼鏡｢へぇ、また合コン？｣
りょう｢バカ？笑 そんなこと言ってもAは俺のこと嫌いにならないよ。ねーA 笑｣
｢うん笑｣
虫眼鏡｢仲良しアピールか、腹立つな｣
こんなやり取りももう見慣れた。
次会えるのはいつかな。
てつや｢またおいでねAちゃん、明日にでも｣
｢んー、明日帰っちゃうからな笑｣
てつや｢じゃー、はい｣
急に、ぎゅっとてつやくんに手を握られて、それと同時に紙も一緒に握らされた。
思わず包み込むようなその手の大きさにドキッとする。
てつや｢いつでも連絡待ってます｣
｢…え？｣
りょう｢待って、てつや本気だ！｣
虫眼鏡｢気持ち悪過ぎる｣
みんなが騒ぐ中、紙をそっと開くと電話番号とメールアドレスが書いてあった。
｢うん、わかった｣
返事をしながらも、
女の子慣れしてるんだな、粋だな。
なんて思いながら紙切れを見つめてると、
としみつ｢なにしとんの？帰らん？｣
後ろから覗き込まれて、またドキッとしてしまった。
振り返ると、
鼻と鼻がぶつかりそうな距離で、
視線と視線が重なって、
真っ黒な瞳に吸い込まれそうになって、
鼓動が途端に速くなるのがわかった。
｢…びっくりした｣
としみつ｢あ、ごめん｣
その近さにとしくんも慌てて離れて、顔を真っ赤にして謝る。
｢ううん大丈夫、帰ろう｣
としみつ｢ん｣
私の言葉に冷たく返事をするも、荷物をさり気なく持ってくれるところ。
思わずキュンとする胸。
きっと照れ隠し。
そう心に言い聞かせた。
＿＿＿＿りょうくん家に戻ると、もう我が家みたいに落ち着いた。
｢んー、落ち着く｣
りょう｢A平気で一生住み着くつもりだな笑｣
｢よくわかったね笑｣
ソファの上に寝転がったまま、ウトウトしてきた。
楽しいし落ち着くし好きすぎるみんなと遊んだわけだけど、
やっぱり体はどこか興奮していて、疲れているようだった。
としみつ｢そこで寝たら風邪引くだろ｣
としくんのそんな声が聞こえる頃には、もう深い眠りについてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 574人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…！泣きました。 (2018年8月17日 22時) (
レス) id: 21460c7daa (このIDを非表示/違反報告)
カリン - めっちゃドキドキしました (2017年12月25日 16時) (レス) id: 85ef3d3396 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーもも(プロフ) - 初めまして!!…なんかもう、ドキドキが止まりませんでした(´；ω；｀) (2017年9月19日 20時) (レス) id: b5c457861f (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 百恵さん» ありがとうございます(*^_^*)シーズン2でもお待ちしております！ (2017年8月16日 17時) (レス) id: 8a5be1dd18 (このIDを非表示/違反報告)
百恵(プロフ) - 今までみた作品の中で1番好きです！最高でした！！ (2017年8月16日 14時) (レス) id: 322469ddfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MONO | 作成日時：2017年5月5日 19時
