グラサン分解魔は奥さんに甘い4【松田陣平】

122話 ページ3

『っ……う、気持ち悪い…』


颯真「ママだいじょうぶ？」


『……うん、大丈夫…、大丈夫。』


現在妊娠9週。悪阻のピークを迎えていた。


2人目だし、悪阻軽くなるんじゃないかと甘くみていたのがいけなかった。


なんなら、そうくんの時の何倍も辛い。一日中吐いてしまうから、何も食べてないせいでフラフラする。


お母さんが来るのはあと少し……それまでは何とか耐えないと…


『そうくんお腹空いてるよね……？おにぎりくらいしか作れないけど…、作るからちょっと待ってて…』


そう思っても、ソファから起き上がれない。


颯真「おなかだいじょうぶ。だからママねてて。」


そう言って、そうくんはブランケットをかけてくれた。


『ありがとう……ばぁば、もう少しで来るから、それまで待ってて。』


颯真「うん。」


そうくんは、ずっと私の横に居てくれて、嬉しくて泣きそうになった。


そして少しして、お母さんが来てくれた。


颯真「あ、ばぁば！ママがたいへん！」


母「あいり、大丈夫？」


『起き上がれない……気持ち悪くて…。立ってもフラフラするし…』


母「そうくんの時より酷いわね……病院行きましょ。ちょっと心配…」


私はお母さんの提案で、病院へ行くことになった。

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