3話 ページ4
『その……小説のモデルになってくれませんか!?』
「えっ、オレが!?」
お巡りさんは、目を丸くして驚く。当たり前の反応だ。
『すいません!突然こんな事…!嫌ですよね!忘れて下さい……』
私、何勇気出して言ってるんだろう……。断られるに決まってるのに…
「いや…嫌とかではなくて、そんな事言われたの初めてで、驚いちゃって…」
『そんな…本当ごめんなさい。急に……私、帰りますね!助けて下さってありがとうございました。』
そう言って立ち上がると、お巡りさんは私の腕を掴んで引き止める。
『え…あの……』
「その……困ってる人を助けるのが、オレたちの仕事です。それがどんな事でも…。なので、オレで良かったら、小説のモデルになります。」
『いいんですか……!?』
まさかの返答に驚いて、私は前のめりになって聞き返してしまう。
「逆にオレでいいんですか?」
『貴方がいいんです。だって、助けて下さった時、とてもカッコよくて……王子様みたいで…』
そこまで言うと、お互い顔を真っ赤にしてしまう。
『私、絶対に良い小説を書きます。なので、力を貸して下さい。』
「勿論。あ、名前言ってませんでしたね。諸伏景光です。よろしくお願いします。」
『小宮ゆりです。よろしくお願いします。』
この日から、私は諸伏さんをモデルにした恋愛小説の執筆を始めた。
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りーこ(プロフ) - まみこさん» 教えて下さってありがとうございます!訂正しました! (2023年1月26日 21時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!次の降谷さんの新作もよろしくお願いします! (2023年1月25日 16時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 完結おめでとうございますうううう!!!!こらからもりーこさんの作品見続けますっ!!!最高でした、ありがとうございました!! (2023年1月25日 12時) (レス) @page32 id: daec2b3e51 (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!新作もよろしくお願いします! (2022年12月3日 23時) (レス) @page4 id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - りーこさんらしい、素敵な作品です!更新頑張ってくださいね! (2022年12月3日 21時) (レス) @page4 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーこ | 作成日時:2022年12月3日 20時