10話 ページ11
『えっ……名前…』
サラッと名前で呼ばれ、ドキッと心臓が跳ねる。
景光「あっ!ごめん!急に呼び捨てなんて……!」
『いやっ…全然!ビックリしちゃって……』
景光「その……嫌じゃなかったら、名前で呼んでいいかな……?俺の事も名前で呼んでいいから」
『……景光くん?』
景光「うん。そっちの方がいい。」
何故か、やけに心臓の音がうるさくて、周りの音は何も聞こえない。
景光「顔真っ赤。」
『景光くんだって真っ赤だよ?』
なんて冗談を言うと、驚いた顔をして、手を頬に当てる。そして本当に顔を真っ赤に染めた。
景光「えっ…!嘘!?ほんとだ…顔熱い…」
そんな彼の姿が、あまりにも可愛らしかった。
『景光くんって、しっかりしてるのにどこか抜けてて可愛い。』
景光「可愛い…!?それはゆりの方だよ。」
『えっ…!?』
景光「そういう表情とか、全部…」
多分、今なら私の方が顔を真っ赤にしているだろう。
景光「……あ、そろそろ帰ろうか。もう遅いし。」
『そうだね…!』
景光「家まで送るよ。」
なんて無意識に言える彼は、本当にずるい人だ。
歩く歩幅も私に合わせてくれているし、ちゃんと車道側を歩いてくれる。
なんで、こんな素敵な人が私のためにここまでしてくれるのだろうか。
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りーこ(プロフ) - まみこさん» 教えて下さってありがとうございます!訂正しました! (2023年1月26日 21時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!次の降谷さんの新作もよろしくお願いします! (2023年1月25日 16時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 完結おめでとうございますうううう!!!!こらからもりーこさんの作品見続けますっ!!!最高でした、ありがとうございました!! (2023年1月25日 12時) (レス) @page32 id: daec2b3e51 (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!新作もよろしくお願いします! (2022年12月3日 23時) (レス) @page4 id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - りーこさんらしい、素敵な作品です!更新頑張ってくださいね! (2022年12月3日 21時) (レス) @page4 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーこ | 作成日時:2022年12月3日 20時