チューベローズに誘われて…2【萩原研二】

60話 研二side ページ16

長年の片想いを実らせ、やっと美月と付き合うことが出来た。


俺は一生の運を使い切った気がする。幸せすぎてバチが当たってもいいくらいだ。


彼女と付き合って、俺は舞い上がりすぎて、最近常にふわふわ浮いている気分になる。


陣平「美月と付き合えたからって、調子のんじゃねぇぞー」


横から陣平ちゃんが突っ込んでくる。


研二「分かってるよー。でも今は調子乗りたい気分」


なんて軽く受け流しといた。


陣平「勝手に乗っとけ。」


今度のデートどこ行こう。久しぶりに遠出してみるのもありだな。


あ、美月がこの間水族館行きたいって行ってたな。よし水族館にしよう。


幼馴染から恋人に変わるだけで、こんなにも存在が大きくなって、それに比例して気持ちも増す。


これ以上好きって気持ちが大きくなったら、風船のように破裂してしまいそうだ。


世の中の男の人は、この気持ちを抑えながら生きているんだと思うと凄いなと謎に感心してしまう。


すると美月からメッセージが届いた。


'' 明日会社の飲み会が入って、ご飯行けなくなっちゃった！今度穴埋めするね！ ''


その飲み会、あの男もいるんだよな…確か名前は宗吾ってやつだっけ。


心配だけど、俺は美月を信じているから


'' 気をつけて行ってこいよ。 ''


と送り、器の広い男を演じた。

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