この恋は結ばれてはいけません【松田陣平】

25話 ページ26

陣平「んなの、好きだからに決まってんだろ。」


『え…』


陣平「お前があの事件の娘だとか関係ねぇ。好きってだけじゃダメかよ。」


『そんな…ダメだよ…っ、私、これ以上松田くんと一緒に居たら、お父さんとお母さんのこと…忘れられないもん…前に進めないっ…いつか、私の事足枷だって思うよ？だから…来てほしくなかった。松田くんの事…諦められなくなっちゃうから…』


陣平「忘れることはねぇだろ。前に進めるかどうかは若菜次第。若菜が忘れちまったら、若菜のご両親は本当に死んじまうぜ。人は死んだら、思い出の中でしか生きられないからな。」


『松田くん……』


陣平「確かに親父は変わっちまったが、今は元気にやってる。親父に謝りたいって言うんなら会わせてやる。あと、事件以来会ってないっていう弟さんも俺が探す。」


『松田くん…っ、ありがとう…』


陣平「だから……俺を信じて、俺と付き合ってほしい…」


私、この人と一緒にいたい…


『……っうん…』


そう言うと、更に強く抱きしめられる。


『松田くん…ちょっと苦しい…』


陣平「俺の女になったんだ。こんくらいで苦しいって言ってたら、体持たねぇぞ。」


『っ…//』


陣平「顔真っ赤。」


なんて笑われる。


『松田くんの意地悪…』


陣平「これからは名前で呼べよ？」


『えっ…陣平くん…？』


陣平「そっちの方がいい。」


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作者のりーこです！
明日更新しようと思ったのですが、我慢出来なかったので更新しました。晴れて恋人となった2人をこれからも見守ってください！

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