5話 ページ6
2日後約束通り、松田さんは私の職場にやってきた。
『あ、松田さん。休憩中なので、外のベンチでもいいですか?』
陣平「あぁ。」
救急セットと、お昼ご飯を持って、ベンチに座り、早速手当てを始める。
『良くなってます。あと1週間くらいってところですかね。』
陣平「まだ染みるけどな。」
『私が手当てしなかったら、どうする気だったんですか…全く…』
陣平「………そっちこそ、なんであんな夜中に歩いてたんだよ。」
『私は夜勤明けだったんです。それでたまたまその道を通っただけで…』
陣平「夜中に女1人で歩くとかバカか。危ねぇからやめろ。」
え、なんか私心配されてる…?
『でも…職場まで歩きですし…』
陣平「だったら人通り多い道歩くとか、防犯ブザー持つとか対策しろ。」
『あ、はい…』
私、警察学校生から防犯の授業受けてる……。確かに気をつけないと。
『なんだか、警察学校に通ってる方からそういう事教えてもらえると、説得力ありますね。』
陣平「てか、俺達同い年だろ。敬語とかやめろよ。俺が気使う。」
『でも…まだ出会ったばっかりですし…』
陣平「とにかく敬語なし。あ、さん付けもなしな。」
『じゃあなんて呼べば…』
陣平「好きなように呼べばいいだろ。」
『松田くん……?でいいかな…?』
陣平「あぁ。」
そう言うと優しく微笑む。こんな顔もするんだと少し驚く。
陣平「お昼食べねぇのかよ。」
『いや、私だけ食べるの申し訳ないなって…』
陣平「気にすんなよ。今食べ損ねたら大変だろ。」
『ありがとう。』
そしてお昼を食べながら、私達は他愛のない話をした。
『あ、もうこんな時間…あとワンラウンドしかないじゃん…』
陣平「3分か…」
『うん、早く戻らないと。』
陣平「ボクシング詳しいのか?」
『え…いや全然知らないよ…!じゃあまたね!』
そう言って私は院内へ戻った。またあの時の事思い出しそう…
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りーこ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!昨日のwildpolicestoryで動いてる松田刑事が観れて幸せでした!これからもグラサンの方もよろしくお願いします! (2022年10月30日 18時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - ハロ嫁再上映ということで、久しぶりに見返してみてまた泣きました!!本当に何度読んでも飽きない神作品です〜!!グラサン分解魔は奥さんに甘いも頑張ってください!!応援してます! (2022年10月29日 16時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» ありがとうございます!陣平くんは曲がったこと大嫌いなので、一生離しませんよ!新作出来ましたので、そちらの方もぜひ読んで行ってください! (2022年7月27日 20時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!今も2人で子育て奮闘しながら、幸せな生活送ってます!新作の方も出来たので、ぜひ読んで行ってください! (2022年7月27日 20時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - うっわぁー!!更新お疲れ様です!&ハッピーエンドで完結ありがとうございます!!最終話で涙腺崩壊です…次の作品も頑張ってください、応援しています!! (2022年7月27日 15時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーこ | 作成日時:2022年6月25日 2時