彼女を振り向かせたい。【松田陣平】

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やっちゃった




せっかくのデートなのに、また推しの話して……きっと、陣平に嫌な思いさせた




これじゃあ、思い切ってオシャレした意味なくなっちゃう




あの紫、かなり気に入ってたのに＿＿＿＿＿




陣平「 ちょっと俺トイレ行ってくるわ。あそこのカフェでも入って待ってて。」




『 分かった 』




私は言われた通り、カフェに入った




陣平はアメリカンでいいかな、私はどうしよっかな……
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陣平「 待たせた 」




『 おかえり、陣平アメリカンコーヒーで良かったよね？って…… 』




彼の手にはさっき白か紫かで迷ったあのショップの紙袋




遅いから、てっきり煙草でも吸いに行ってるのかと思ってたのに……




『 どうしたのそれ……… 』




陣平「 いや………その、買わねぇとぜってぇA後悔するだろうと思ったから 」




『 ありがとう……あ、お金返すね！確かそれ……』



陣平「 そんなんいらねぇから。」



私の言葉を遮るように、彼はそう言う




陣平「その……次会う時、着てくれりゃあそれで 」




『 でも……嫌でしょ？推しのメンカラの服着る女なんて…今日もその話しないって約束だったのにしちゃったし 』




陣平「 別に気にしてねぇよ。自分の好きな服とか、自分のこと好きになれる服着てる方がいいだろ。だから、ンな事言うな。」




その言葉にハッとさせられる




『 ………そうだね。ありがとう。じゃあ、今度会う時に着るね。 』




陣平「 おう 」

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