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それから、何回も合コンして、仲良くなっていくうちに、私は彼に恋をした
不器用だけど優しくて、笑うと可愛くて、私と違って卓越した何かを持っている
そんな彼が好きでもあり、憧れでもあった
しかし想いを伝えることは出来ず、ついに卒業式を迎えてしまった
このまま、伝えずにいたら諦められるのかな……
そして卒業式は終わり、私は1人で門の近くの木をボーッと眺めていた
『 ……… 』
陣平「 今日で卒業だってのに、何しょげた面してんだよ 」
『 陣平……』
振り返ると、大好きな人___
『別にしょげた面なんかしてないよ。ただ、卒業式なのに桜が咲いてないのが少し悲しいだけ。入学式はあんな咲いてたのに… 』
陣平「 桜、好きなのか? 」
『 うん。警察のシンボルだし、ピンクで可愛いじゃん。でも、可愛いピンクとか、似合わないから、身につけたりはしないんだけど、そういうの似合う人良いなって。 』
陣平「 好きなら身につけりゃあいいんじゃねぇの? 」
『 自信ないし…… 』
陣平「 俺は似合うと思うけどな 」
耳を疑った。空耳か、幻聴か何かだろうか。
『 え? 』
陣平「 あ?別に変なこと言ってねぇだろ 」
『 いや……陣平の口からそんな褒め言葉出るなんて思ってなくて… 』
陣平「 最後くらい素直になんのも悪くねぇだろ? 」
そうか、最後か……
分かってても、いざそう言われると結構悲しいものだ
『 ……色々あったよね。合コンで初めて会った時、本当に嫌な奴だって思ったよ… 』
陣平「 こっちは、カラオケではしゃいでる変な奴って思ってたぜ 」
『 いっつもそうやって上からで、もう言われずに済むんだって思ったら、本当に最高の気分…… 』
最後まで可愛げない……でも、もういい。どうせ、今日で最後なんだから……
陣平「 最高なら、何で泣いてんだよ 」
『 違っ…… 』
陣平「 本気でそう思ってんなら泣き止め 」
『 ………、、そんなの無理だよ 』
そしてボロボロと涙が溢れ出して、どちらからともなく抱きしめ合っていた
こうして、私達は交際を始めたのだ
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カルーア - ごめんなさい。名前間違ってしまいました。 (2023年4月28日 23時) (レス) id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - ありがとうございます! (2023年4月28日 23時) (レス) @page6 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - カルーアさん» それは素敵な幼馴染さんですね!これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月28日 23時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - うちの幼馴染に似てる、、、応援してます、頑張ってください! (2023年4月27日 23時) (レス) @page3 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーこ | 作成日時:2023年4月27日 22時