検索窓
今日:295 hit、昨日:450 hit、合計:100,071 hit

*.39 ページ40





それから、何回も合コンして、仲良くなっていくうちに、私は彼に恋をした




不器用だけど優しくて、笑うと可愛くて、私と違って卓越した何かを持っている




そんな彼が好きでもあり、憧れでもあった




しかし想いを伝えることは出来ず、ついに卒業式を迎えてしまった




このまま、伝えずにいたら諦められるのかな……




そして卒業式は終わり、私は1人で門の近くの木をボーッと眺めていた




『 ……… 』




陣平「 今日で卒業だってのに、何しょげた面してんだよ 」




『 陣平……』




振り返ると、大好きな人___




『別にしょげた面なんかしてないよ。ただ、卒業式なのに桜が咲いてないのが少し悲しいだけ。入学式はあんな咲いてたのに… 』




陣平「 桜、好きなのか? 」




『 うん。警察のシンボルだし、ピンクで可愛いじゃん。でも、可愛いピンクとか、似合わないから、身につけたりはしないんだけど、そういうの似合う人良いなって。 』




陣平「 好きなら身につけりゃあいいんじゃねぇの? 」




『 自信ないし…… 』




陣平「 俺は似合うと思うけどな 」




耳を疑った。空耳か、幻聴か何かだろうか。




『 え? 』




陣平「 あ?別に変なこと言ってねぇだろ 」




『 いや……陣平の口からそんな褒め言葉出るなんて思ってなくて… 』




陣平「 最後くらい素直になんのも悪くねぇだろ? 」




そうか、最後か……




分かってても、いざそう言われると結構悲しいものだ




『 ……色々あったよね。合コンで初めて会った時、本当に嫌な奴だって思ったよ… 』




陣平「 こっちは、カラオケではしゃいでる変な奴って思ってたぜ 」




『 いっつもそうやって上からで、もう言われずに済むんだって思ったら、本当に最高の気分…… 』




最後まで可愛げない……でも、もういい。どうせ、今日で最後なんだから……




陣平「 最高なら、何で泣いてんだよ 」




『 違っ…… 』




陣平「 本気でそう思ってんなら泣き止め 」




『 ………、、そんなの無理だよ 』




そしてボロボロと涙が溢れ出して、どちらからともなく抱きしめ合っていた




こうして、私達は交際を始めたのだ

`.40→←`.38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
523人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カルーア - ごめんなさい。名前間違ってしまいました。 (2023年4月28日 23時) (レス) id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - ありがとうございます! (2023年4月28日 23時) (レス) @page6 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - カルーアさん» それは素敵な幼馴染さんですね!これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月28日 23時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - うちの幼馴染に似てる、、、応援してます、頑張ってください! (2023年4月27日 23時) (レス) @page3 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りーこ | 作成日時:2023年4月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。