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side 佐藤美和子
最初は何とも思ってなかった＿＿
自己紹介は最悪、野放図で私の言うことなんて聞いてくれないし、いつもぶっきらぼう
でも、気づいたら火が付いていて、止めることができなかった
こんな風に彼に狂わされてしまったのは、きっとあの時だと思う
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陣平「 へぇー殉職した親父の形見を御守り代わりにねぇ」
美和子「 ちょっと返してよ！どうせ、そんなのいつまでも持ってないで吹っ切らなきゃ、前に進めないって言いたいんでしょ？ 」
陣平「 いやぁ？忘れるこたぁねぇよ 」
美和子「 え？ 」
陣平「 前に進めるかどうかはアンタ次第。アンタが忘れちまったら、アンタの親父は本当に死んじまうぜ？ 」
彼から出た言葉とは思えなかった。そんな言葉、今まで言ってくれたことなかったのに……
そこから、私の中の歯車は食い違い始めた
彼女さんが居るんなら、そんな言葉かけないで欲しかった。期待なんて持たせて欲しくなかった。
本当に、罪な男……
『 ……子ちゃん、美和子ちゃん！ 』
美和子「 は、はい……！」
突然名前を呼ばれて、つい大声で返事して立ってしまう
『 大丈夫……？何かボーッとしてたみたいだけど…』
美和子「 大丈夫よ！」
『なら良かった。それで、美和子ちゃんにお願いがあって、私今すぐ萩原くんと出なきゃいかなくて、この資料だけ戻しておいてくれる？ 』
美和子「 分かったわ。気をつけてね。」
『 ごめんね、ありがとう！』
そういって、Aちゃんは急いで出ていった。それもスマホを机に忘れたまま。
美和子「 何か連絡が来た時どうするのよ…… 」
届けた方がいいのか、そう思って彼女のスマホを手に取ると、つい通知が見えてしまう
そして、その一瞬見えてしまった
“ 陣平 ” と登録されている人からのメッセージ＿＿＿
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カルーア - ごめんなさい。名前間違ってしまいました。 (2023年4月28日 23時) (
レス) id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - ありがとうございます! (2023年4月28日 23時) (レス) @page6 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - カルーアさん» それは素敵な幼馴染さんですね！これからも応援よろしくお願いします！ (2023年4月28日 23時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - うちの幼馴染に似てる、、、応援してます、頑張ってください! (2023年4月27日 23時) (レス) @page3 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーこ | 作成日時：2023年4月27日 22時
