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side 松田陣平




陣平まだ怒ってんのか?




事件を全て済ませ、署へ戻る車ん中でAにメッセージを送る




美和子「 本当にメール打つの速いわね 」




陣平「 あぁ、人より指先が器用なんでな 」




美和子「 もしかして、彼女かしら? 」




陣平「 まぁな 」




しかし、その本人であるAは、俺からのメッセージを見るだけで返事を寄越してこない




陣平「クソっ、あの女……既読無視しやがる…」




こうなったきっかけは数日前








その日は、俺ん家で普通に過ごしていた。すると横に座ってたAが急に




『 仕事、楽しい? 』




なんて聞いてきた




陣平「 ンだよ急に 」




『 だって、特殊事件捜査係行きたかったんでしょ? 』




陣平「 こっちに配属されちまった限り、どうにもならねぇからな。まぁ、こっちでも爆破犯捕まえられんだろ。」




それに、Aとハギ居れば何とかやっていけそうだし




『 そっか…… 』




なのにAはまだ浮かない顔をしている




陣平「 まだ何かあんのか 」




『 その………教育係、美和子ちゃんでしょ?だから、あんま仲良くし過ぎないで欲しいなって…… 』




Aは少し気まずそうにそう呟く




陣平「 そんな事しねぇよ 。あいつも俺みてぇな奴と馴れ合うような奴じゃねぇだろ。」




『 違うよ……多分、美和子ちゃん陣平が好きだと思う… 』




陣平「 あいつが? 」




『 ずっと一緒に仕事してきたから分かる。あんな美和子ちゃん初めて見た…恋する女の子の顔してた… 』




あんないっつも俺の事叱ってばっかのあいつが?俺には全く分からなかった




陣平「 よく分かんねぇけど、あいつのこと何とも思ってねぇ。だから何も起きねぇよ。」




『 そんなの分かんないじゃん……』




陣平「 どうしろってんだよ。あいつが教育係な以上、一緒に行動することだってあんだろ。」




自分が信用されてないみてぇで、少し強い口調になってしまう




『 それは仕事だって割り切るよ!でもそれ以外は…… 』




陣平「 俺がそんな事する奴だと思ってんのか? 」




『 違う…!ただ私は……っ、、陣平何も分かってない…私が言って欲しい言葉はそんなんじゃない。もう帰る…… 』




陣平「 おい!待てよ……!」




そんな言葉は、Aの耳には入らず、本当に帰ってしまい今に至る




言って欲しい言葉なんて、俺には分かんねぇよ___

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カルーア - ごめんなさい。名前間違ってしまいました。 (2023年4月28日 23時) (レス) id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - ありがとうございます! (2023年4月28日 23時) (レス) @page6 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - カルーアさん» それは素敵な幼馴染さんですね!これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月28日 23時) (レス) id: d49ab6f07e (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - うちの幼馴染に似てる、、、応援してます、頑張ってください! (2023年4月27日 23時) (レス) @page3 id: 12bbba78f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りーこ | 作成日時:2023年4月27日 22時

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