5 ページ7
「Aちゃんはしたいことある?」
「んー……この間お兄ちゃんとした解体したい」
「あれ、いつの間に解体覚えたの?俺Aちゃんの前で解体なんてしたことないんだけど??というかお兄ちゃんって誰??」
「あ………………鬼ごっこしよう」
「Aちゃん???」
ボケっとしていたらバカやらかした。
陣平お兄ちゃんに「黙っとけよ」って言われてたのに…!
「Aちゃんどういうこと?」
研二くんは握っている手をぎゅっと強めて私を真っ直ぐに見てくる。
んー、怒ってるなぁ…
これは正直に言ってしまおう。ごめんね陣平お兄ちゃん。
「この間ね、研二くんいるかなってお家覗きに行ったら知らない男の子がいたの。名前聞いたら研二くんや千速お姉ちゃんが言ってた名前だったからお話したの」
嘘は言ってない。だって覗きに行ったら勝手に何か機械を解体しようとした子がいたんだもの。咄嗟に「何してるの?」と言えば「あ”ぁ?」と言う返事をされ怖くて泣きかけた。本当に怖かった訳では無い。身体年齢に今だ引っ張られただけだ。うん。
涙目になった私に焦ったのか、名前を言って私を横に座らせた。そして「悪かったから泣き止んでくれ」と頭を撫でてくれた。その後、私が見たいといって一緒に解体をしたのだ。
その時陣平お兄ちゃんには「ぜっったいにハギには言うなよ…?」と言われていたため言わなかったのだ。
「なんで俺に言わなかったの?」
「だって嫌われちゃうと思って…」
わざとらしくシュンとしたように眉を下げる。
そうすると研二くんは「うっ」と言い
「しょうがないなぁ…陣平ちゃんならまだ大丈夫だ。ごめんね怒ってないよ」
そう言って私の頭を撫でた。やったね。説教回避。
「でも今度から知らない人に話しかけちゃダメだよ?わかった?」
「うん。わかったよ」
「よし!鬼ごっこしよう!」
陣平お兄ちゃんのことがバレてしまったが、まあこれで堂々と遊べるわけだ。よし。
「じゃあAちゃん俺が先に追いかけるね。10秒で逃げて!」といって研二くんは数え始めた。
さて、逃げるかぁと走り出そうとした時私は誰かに抱えられた。
,
255人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
深月(プロフ) - いえいえ!大変楽しく拝読しています!体調に気をつけて更新頑張ってください! (2022年7月1日 20時) (レス) @page15 id: 8da4958f2c (このIDを非表示/違反報告)
クリア(プロフ) - 深月さん» 寝ぼけて書いた仇が…笑教えていただきありがとうございます。 (2022年7月1日 14時) (レス) id: bc53eb09bb (このIDを非表示/違反報告)
クリア(プロフ) - ヘケッさん» ありがとうございます。時間ある時にしか更新できないんですけど待っていてくれるとありがたいです〜(--;) (2022年7月1日 14時) (レス) id: bc53eb09bb (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - 最終更新ページの13について、「しーっ」という英語のスペルが違うかもしれません。「Shhh」になるかと思います! (2022年7月1日 12時) (レス) @page15 id: 8da4958f2c (このIDを非表示/違反報告)
ヘケッ - とても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください (2022年6月30日 19時) (レス) id: 1e3facbc7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クリア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1e1b3933a367cd96fb01157f0c8b555a...
作成日時:2022年6月15日 19時