5話 ページ10
Aside
サンゴ礁に誰かがやってきた。
サンゴの隙間や岩の影を必死に何かを探していた。
なにか落としたのだろうか
少し近くに行ってみる。
あの姿、なんとなく、見覚えのあるような…
もしかして、あのターコイズ色の長い身体…
『…あれ、フロイド？』
「！、A！！」
『うぎゃあ！』
話しかけると体を抱えられ抱きしめられた。
まって潰れる！？
『あの、いたい！フロイド？力緩めてぇ！』
「ぁ、ごめんねぇ」
全く…私は小さいんだから優しくして欲しい。
『久しぶりだね』
「うん。Aずっとここにいた？」
『いいや、転々としてたよ』
「そっかぁ」
優しく背中を撫でてくれる。
そういえばどうしてここに来たのだろうか。
彼はもう稚魚じゃないからあの学校には通ってないはずだが…
「A、オレ、やっと見つけたんだよ」
『え？見つけたって…』
「Aを元に戻す方法」
『ほんと！？でもどうやって…』
「ジェイドとアズールに協力してもらった！」
偉いでしょ？、ふにゃりと笑う。
「それでね、次の満月の日に出来上がる薬を飲めば元に戻れるんだよ」
『満月の日なの？』
「うん。満月の日じゃないと効かない薬」
『そうだったんだ…よく見つけられたね』
「オレちゃんと学校行って調べてたんだよ〜？」
『ふふ、ありがとう』
あれ、満月の日まではあと2週間ちょっとはあるはず。
なんで今日来たのだろうか…？
報告しに来ただけ、とか？
『じゃあその時また来てくれるのね』
「は？何言ってんの？」
『え？』
「今すぐ連れていくに決まってんじゃん」
『連れて行く！？満月の日じゃないよ！？』
「知ってる♡オレと一緒に陸に行こっかぁ！」
『陸！？私魚なんだけど！？』
フロイドは大丈夫大丈夫〜っと水槽を見せてきた。
「陸にはこれに入れて持ってくから」
『持っていくって、今海で生活してないの…？』
「んー？今はナイトレイブンカレッジってところで勉強してるよぉ。だから陸生活！ほら早く入ってよ」
『いやでも、私は今行かなくてもいいんじゃない？』
「はぁ？なんで？」
『あの、満月の日まで私ここでじっとしてるからその日に薬を持ってきて貰えれば…』
「話した次の日にはもう居なかったくせに？」
『ごめんなさい』
すごい正論言われた
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ラムネ - めっちゃ書き方上手だし、最高！投稿頑張ってください！ (2022年5月4日 16時) (
レス) @page24 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)
クリア(プロフ) - ゆっずーさん» お返事遅くなりました！泣いたとはΣ(ﾟﾛﾟ;)たまたま水族館の映像みている時に小さいサメを見て思いついた話なので見たいただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2020年10月22日 18時) (レス) id: 87916d196f (このIDを非表示/違反報告)
クリア(プロフ) - フロイドLoveさん» お返事遅くなりました！幸せと言って頂けて嬉しいです…！ありがとうございます(´；ω；｀) (2020年10月22日 18時) (レス) id: 87916d196f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - 見るの遅れましたが、なんかもう、(話が)素敵すぎて(フロイドが)カッコよ過ぎて(フロイドが)好きすぎて泣きました。←実話 そして、続編おめでとうございます！今から見てきますね！これからも応援します！ (2020年10月19日 9時) (レス) id: 9d94954881 (このIDを非表示/違反報告)
フロイドLove - フロイドほんとに大好きで、この小説に巡り会えて私は幸せですっ(*´∀`)♪こからも応援しています！ (2020年10月6日 22時) (レス) id: fa31eb8a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリア | 作成日時：2020年8月29日 23時
