30話 ページ37
バシャン
水の中にいてもまだ体は掴まれたままだった
「ふふふ…Aさん。この姿でも覚えてないんですか？」
『ぇ…あ、君…』
「やっと思い出してくれましたか」
見たことがあった。確か彼は同じエレメンタリースクールにいたオニダルマオコゼの人魚の子
昔、いじめられていたのを助けたような…
「あの時助けてくれて本当に感謝してるんです。いじめられていたのを助けてくれて、あの時かっこよく見えたんですよ。でも、そのせいでターゲットは貴方になったんですが…」
彼はうっとりと私を見つめる
「それから貴方をずっと見てました。貴方は色々な方に優しく、平等に接していた。容姿も完璧で、よく貴方が通るだけで色々な人が振り返ってましたよ。
でもね、僕はそれが嫌だった。
貴方に好意的な目がむくのも、誰かに話しかけられてるのも、全部、全部嫌だった。僕だけを見てくれればいいのに、僕に縋ってくれればいいのにって」
『ぅあ…』
体をぐっと握られる。
「だから僕考えたんです！誰も元に戻せない姿にしちゃえって！！
そうすれば誰も君を戻せずだんだん忘れていく！！素晴らしいと思わないかい？
そこで僕を虐めていた奴らにあの禁書の魔法を教えたんだ。ただの実験だって。
奴らは面白そうだって素直に使ってくれたよ。
そして貴方をその姿にすることができた！！
戻し方は誰も知らない！！知ってるのは僕だけ！！！
貴方は必然的に僕に縋るしか無くなる！！
これで僕は貴方と結ばれるとそう思ってたんだよ。」
「だけど、禁書の呪いを解く方法をみてみると、あの時の僕では到底作れるものではなかった。魔力は足りないしそもそも陸のものが必要だった。
そこで僕は計画を練り直し僕が卒業してから迎えに行こうと考えた
なのに……
君はフロイドと一緒にここに来た。」
光のない目で私を見てくる。
「どれだけ悲しかったかわかるかい？
………まぁいい。この薬がある限りもう君は僕のものになるのは決まっているからね」
彼はそう言って私の口に無理やり薬を流し込んだ
『ゔっっ…ゲホッ…！！』
苦いような変な味がして気持ち悪くなる。
体が熱い、いたい
『ぅ…！』
痛みがおさまると私は人魚の姿に戻っていた
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ラムネ - めっちゃ書き方上手だし、最高！投稿頑張ってください！ (2022年5月4日 16時) (
レス) @page24 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)
クリア(プロフ) - ゆっずーさん» お返事遅くなりました！泣いたとはΣ(ﾟﾛﾟ;)たまたま水族館の映像みている時に小さいサメを見て思いついた話なので見たいただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2020年10月22日 18時) (レス) id: 87916d196f (このIDを非表示/違反報告)
クリア(プロフ) - フロイドLoveさん» お返事遅くなりました！幸せと言って頂けて嬉しいです…！ありがとうございます(´；ω；｀) (2020年10月22日 18時) (レス) id: 87916d196f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - 見るの遅れましたが、なんかもう、(話が)素敵すぎて(フロイドが)カッコよ過ぎて(フロイドが)好きすぎて泣きました。←実話 そして、続編おめでとうございます！今から見てきますね！これからも応援します！ (2020年10月19日 9時) (レス) id: 9d94954881 (このIDを非表示/違反報告)
フロイドLove - フロイドほんとに大好きで、この小説に巡り会えて私は幸せですっ(*´∀`)♪こからも応援しています！ (2020年10月6日 22時) (レス) id: fa31eb8a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリア | 作成日時：2020年8月29日 23時
