タレ目ウツボと小さなサメ

11話 ページ16

「でねー、その時アズールがぁメソメソ泣いてんの！もうちょーうけたあれ」


『あ、アズール…さん、なんか可哀想な気が…？？』






誰もいなくなったところでフロイドとお話をする。

やっぱりフロイドとはちゃんと話せる。
それになんだか落ち着ける。









＿＿＿＿＿ｶﾞﾁｬ







「フロイド、あの時僕はそんなにメソメソしてません。嘘はやめてくださいよ。」









向こうの扉が開いて誰かが入ってきた。









「はぁ？あの時メソメソ泣いてたじゃん！」


「だから泣いてないって言ってるだろ！？」







フロイドと入ってきた銀髪の人が口喧嘩を始めた。
と、止まりそうにないな…








困惑してると横のガラスがコンコン、とノックされた。







「すみませんね。2人が。」


『ぁ、じ、ジェイドさん…』


「フロイドの代わりに紹介しますね。」






ニコリと笑う。やっぱり怖いような…






「そんなに震えないでください。取って食ったりしませんから。フロイドに怒られますしね。」


『は、はぃ…』









ジェイドさんは私の顔の前まで口を持ってきて説明してくれた。









「まず、フロイドと口喧嘩をしているのがアズール・アーシェングロット。僕らの幼馴染みたいなものです。」


『ほぅ…つまり、彼も人魚ということでいいんですか…？』


「正解です。彼はタコの人魚なんですよ。そりゃもう、美味しそうな。」









､









『！？！？』


「大丈夫です食べませんよ。」









，









そ、その顔で言われても説得力がなぁ……

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