タレ目ウツボと小さなサメ

稚魚の時の記憶 ページ2

フロイドside





明日、稚魚の時の約束を果たすために珊瑚の海に行く。

やっと、やっと彼女を呪いから解放してあげれる。






明日に備え早めにベットに潜り込んだ。







その日の夜懐かしい夢を見た







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿







『ジェイドなんて知らねーし！！！』


「フロイドｯｯ！！」


「フロイドどこに行くんだ！！」









その日はジェイドと喧嘩をした日だった。




いつもは喧嘩なんてしないぐらい仲がいいのに、その日は何故か喧嘩をした。

理由なんて覚えていない。

覚えてないから、多分小さい事なのにオレの勝手な気まぐれで喧嘩したんだと思う。









怒鳴って、ジェイドの顔もアズールの顔も見たくなかったからオレはひたすらとある場所へと泳いでいた。









誰も近づかない沈没船付近のサンゴ礁。
オレはここのサンゴ礁が好きでたまに来ては綺麗にしたりしていた。









沈没船付近には近づいてはいけないとずっと言われ続けていたがオレはそんなの聞かなかった。






だって興味あったから







サメがうようよと泳いでいるのは沈没船の周りだけで俺が今いる場所は滅多に来ない。
ここはサンゴだらけで隠れる事ができる場所が多く、図体のでかいアイツらには狭いのだ。
そんな所に好き好んで来るやつなんていないだろう。








それに来たとしても警戒して逃げれば食われることは無い。









，









『なんでオレが怒られなきゃならねーの…』








やけくそに尾びれを砂に叩きつける。
サンゴ礁に叩きつけようとしたが綺麗なこの光景を崩したくはなかった。









『…はぁ』









，

＿＿＿＿→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す