完全リクエスト 短編小説３

いのあり ページ19

伊野尾side


大ちゃんの様子がおかしい……

いつもなら楽屋に来て騒いで薮とか光に怒られるのに今日はポツンと隅っこに座っている。

スタッフさんに呼ばれて楽屋を出て撮影に行く途中
俺は基本１番後ろを歩いてるんだけど前に８人いるはず何だけど７人しかいない。

＿＿＿もしかしたら

そう思い立ち止まる。


案の定後ろに１人



大ちゃんがいた。


大ちゃんは基本山田や知念と歩いてる。
でも今日は１人で後ろをフラつきながら歩いている。

そして顔色が悪い。

俺は立ち止まって大ちゃんが追いつくのを待った。

大ちゃんが俺に追いついたところで俺も大ちゃんのペースで歩く。



大ちゃんきっと無理してるんだな……
そう思い


伊野尾「大ちゃん、具合悪いならちゃんといいな？」

と大ちゃんにしか聞こえない声量で言った。


大ちゃんは驚いた顔をしていた。

大ちゃんの事だから自分のせいで撮影が延びるのが嫌なんだろう……


伊野尾「辛くなったらすぐ言ってね」

有岡「うん」

大ちゃんは頷いた。






運良く大ちゃんと俺は隣だった。

VTRの途中で少し咳き込んだけど俺が背中をさするとすぐに収まった。


撮影は無事終了



大ちゃんは楽屋につくとすぐにソファーに寝込んだ。

俺は近寄って

伊野尾「大ちゃん、このあとなんかある？」

大ちゃんは首を横にふった


伊野尾「薮ぅ！！」

薮「ん？」

伊野尾「俺と大ちゃん先帰る！」

薮「OK！大ちゃんをよろしくね」

伊野尾「うん！」

知念「大ちゃんお大事に！！」
岡本「お大事に！！」


有岡「みんな気づいてたんだ……」

伊野尾「当たり前じゃん」


俺は笑顔で答えた。

大ちゃんを背負い楽屋を出る。

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