記憶15。 ページ16
「花子くんっ!トイレ掃除に来たよー」
あれから、ヤシロはなるべく元気に振る舞うようにしていた。
そんなヤシロの優しさに救われながら、Aのことを思い出す。
「そのブローチ、Aちゃんにもらったやつだよね」
少し寂しそうに、ヤシロはブローチを見つめている。あの日のことを全部ヤシロに話すと、ヤシロは自分のことのように泣いていた。
俺は、ヤシロの頭にぽんと手を置き、
「さ、掃除してよネー」
いつものように笑った。
そんな俺を見て、ヤシロも嬉しそうに笑う。
Aがくれた、桜のブローチ。
桜の、花言葉は。
"私を忘れないで"
「ずっと、忘れないよ。Aのこと」
あのとき言えなかった言葉を口にして、女子トイレの窓から、よく晴れた空を見上げた。
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A - うわあぁぁぁぁーおん!(涙)←? (2020年5月7日 21時) (レス) id: 1189c557b6 (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん(プロフ) - 由羽さん» コメントありがとうございます!すごくうれしいです(o^^o) (2020年3月16日 1時) (レス) id: 5bc881e2a1 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - おもしろかったです! 1人で(;;)ウルットしてましたw 素晴らしい作品をありがとうございます! (2020年1月17日 20時) (レス) id: 4a57f419a7 (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん(プロフ) - もっけ太郎さん» コメントありがとうございます!うれしいです!がんばります! (2018年7月25日 18時) (レス) id: f8433955ce (このIDを非表示/違反報告)
もっけ太郎 - ちょっぴり切ない所がすごくひきつけられます!がんばってください! (2018年7月22日 22時) (レス) id: e67a68f3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっけちゃん | 作成日時:2018年7月15日 23時