私の親友は強敵だ2

56 ページ6

・


お酒も入ってきた所で何故か恋バナをする事になった



『廉今彼女とかいないの？』

廉「今はおらんな〜」

『でもさ前、由香里ちゃんだっけ？その子といい感じだったじゃん』

廉「あ〜由香里は……」

『また振られたんでしょ〜』





廉はモテる！とにかくモテる！！



でも必ず振られる



その理由は付き合っても彼女とデートなどを全然しないからだ




恋愛に興味がない廉は来るものは拒まずという性格で、とりあえず告白されたら付き合う事が大半




廉曰く、基準はまず顔らしい

嫌味な奴！





『またデートの約束とかドタキャンした？
外見はいいのに女心全然分かってないんだから』

廉「うるさいな！！
お前どうやねん」

『どうって？』

廉「歴代彼氏3人は年収だけの男、チャラ男、ヒモ男というダメ男ばっかりやん」







私も人のことを言えないのは薄々分かってた




私はダメ男製造機なのだ




彼氏に好かれようと本当の自分を隠して尽くしてしまう私は


重いだの、面倒臭いだの私の愛が強すぎて結局振られる








『優太さんはダメ男じゃないもん』

廉「優太ってあの編集長の事か？
もう下の名前で呼び合う仲になったん！？」

『そうだよ超優しいもん！
名前に優しいってあるぐらいだもんね！』

廉「優しないわ！
今日だってAが悲しい思いしてんのに一緒におらんと1人で帰ってるやん」

『そっ、それは……』







何も言い返せなかった



確かに優太さんには大丈夫？だけじゃなくて

傍にいるという行動をして欲しかった……





でも出会ったばっかりでお互いの事あんまり知らないし




これから知っていけば……！






廉「やっぱりお前には俺しかおらんな」






でも廉の冗談交じりの言葉を今の私は素直に受け取ってしまう





まるで自分じゃないみたい……






『………そうだね……』






全てお酒のせいにしてしまおう





・

57→←55

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す