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もう一度電話を耳に付けると海人の声が聞こえてきた
海人「今有名な写真家の展覧会に来てるんだけど、その人がフォトコンテストを開いたらしくて賞取った人が展示されてたの!
そしたら永瀬君の写真があって……俺……昨日永瀬君に余計な事言っちゃった………どうしよ」
なによこれ……
これもイタズラ?それとも本気?
大切にしたいって…そういうのやめてよ
せっかく優太さんの気持ちに応えようとしていたのに
海人「なんか永瀬君に言われた?もし酷いこと言われたならAのためだよ
俺がAの幸せのために編集長の邪魔しないでって言ったんだ」
じゃあ…わざと私に嫌われようとしたってこと?
廉はなんにも分かってないよ
なにも私の幸せなんか分かってないくせに
涙が滝のように溢れてくる
そんな私を見て優太さんも横から海人から送られてきた写真を見た
優太「Aさん……」
『・・・』
優太さんに名前を呼ばれたけど涙で話すことが出来ない
優太「……やっぱり…叶わないな永瀬君には」
ボソッと呟いた優太さんはとても悲しそうな顔をしていた
優太「俺Aさんのこと好きだよ……だからこそ優しいままの岸優太でいたいんだ
だから……俺と別れてください」
『…優太ッ……さん』
優太さんのクシャとした笑顔や優しい所に惹かれたのは事実だ
一緒にいたい……でも………
それは恋人とかじゃなくて上司として…
『ごめんなさい…』
優太「謝らないでよ!俺が振ったんだからね」
いつものニコッとした顔で言うからまた涙が溢れてくる
優太「ほら、涙拭いて早く永瀬君の所行きな」
『私……優太さんといれてすっごい幸せでした』
優太「ありがとう…でもお願いだから早く行って……そんな事言われたら諦められなくなる」
後ろを向きながら話す優太さんの背中はいつもより頼もしく見えた
『ありがとうございました』
私は優太の背中に背中を向けて走り出した
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A(プロフ) - 完結した作品にコメント失礼します!とても面白くて今夢中で読んでるんですが何かちょっとした事が気になってしまって、、、由香里さん、本当にいい人だねーって一人で凄く思ってます笑 私だったら食い下がってしまってもっと怒りますよ笑笑 (2021年2月18日 5時) (レス) id: fb33a02219 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ミミさん» 基本的に推しとの血の繋がりが欲しい系ヲタクなので主人公ちゃんはほとんどの場合自分じゃないです。もう一人の自分?笑笑 (2021年1月6日 17時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - renrennagachanさん» わぁ〜好きなお話だなんて恐れ多い…でもめっちゃ嬉しいです!!結構時間は空いてしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - しおりさん» 主人公がしおりさんじゃないんですね笑笑でも平野君の子供に産まれるのも悪くないような……どれにしよ最高の人生ですね!!最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - Kyaoshoさん» 平野君にも少しだけ出てもらいました!!きゅんきゅんしましたというお言葉か1番嬉しいです(;A;)ありがとうございます!! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミ | 作成日時:2020年10月10日 19時