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廉は結局私で遊んでいただけだった
イライラした気持ちで会社に着くと
警備員のおじちゃんに止められた
『なんでですか?』
警備員「今日社員は休みです」
『え、だって今日出社日ですよ?』
警備員「社員一斉メールをされたはずなんですけど、水道工事が長引いちゃって今日は休みになったんです」
『し、知らなかった…』
それならわざわざ早く起きなかったら良かった
今日は本当に運が悪い
もう帰ろ……
私はさっき来た道をもう一度歩こうとすると
優太「いや、中に資料があるんすよ!」
警備員「それでも入ったらダメな決まりなんです」
優太「一瞬!無理すか?」
警備員「無理です」
反対にいる警備員と優太さんが話している…というか揉めていた
『優太さん?』
優太「え、Aさん?
もしかして…Aさんも…」
『はい…出社しちゃいました』
2人だけが出社してしまっているこの状況になんだか笑えてきて私たちは笑い合う
『よりによってなんで私達だけなんですかね』
優太「逆になんで皆来てないのか謎だよ」
『ですね』
あの後私達はコーヒーを飲むために近くのカフェに行くことになった
でも、私の気分が上がらないことや昨日のプロポーズの事もあり、少し話して途切れてまた少し話しての繰り返し
その気まずさに薄々気づいている優太さん
あ〜こんなんだから私ダメなんだ…
優太「…あのさッ!今日……デートしませんか?」
何か言いにくそうな優太さんの口から出た言葉は以外にもデートのお誘いだった
今日の朝廉とあんなことがあったから
このポッカリと空いた心を誰かに埋めて欲しかった
そして・・・
優太さんのことを心の底から好きになりたいと思った
『いいですよ』
優太「ま、まじ!?よっしゃーー!!」
すごく喜んでいる優太さんを見ていると
嬉しくて胸がギューッと締め付けられた
この人といたら幸せになれるのかな?
ねぇ………
廉はどう思う?
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A(プロフ) - 完結した作品にコメント失礼します!とても面白くて今夢中で読んでるんですが何かちょっとした事が気になってしまって、、、由香里さん、本当にいい人だねーって一人で凄く思ってます笑 私だったら食い下がってしまってもっと怒りますよ笑笑 (2021年2月18日 5時) (レス) id: fb33a02219 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ミミさん» 基本的に推しとの血の繋がりが欲しい系ヲタクなので主人公ちゃんはほとんどの場合自分じゃないです。もう一人の自分?笑笑 (2021年1月6日 17時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - renrennagachanさん» わぁ〜好きなお話だなんて恐れ多い…でもめっちゃ嬉しいです!!結構時間は空いてしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - しおりさん» 主人公がしおりさんじゃないんですね笑笑でも平野君の子供に産まれるのも悪くないような……どれにしよ最高の人生ですね!!最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - Kyaoshoさん» 平野君にも少しだけ出てもらいました!!きゅんきゅんしましたというお言葉か1番嬉しいです(;A;)ありがとうございます!! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミ | 作成日時:2020年10月10日 19時