私の親友は強敵だ2

68 廉side ページ18

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廉side



海人「カンパーイ」

海人「廉君何食べます？」

海人「てか敬語やめていい？」





え？なにこれ？

この居酒屋にAがいるんよな？

いる気配全くないねんけど





廉「なぁ、海人君どういう事？」

海人「廉君怖いよ」

廉「当たり前やろ
Aがいるって言うから来たのにどこにもおらんやん」





フツフツと怒りが込み上げてくる

こんなんなら帰れば良かった





海人「本当はあのちょっと先にAが居たんだよ」

廉「は？」






どういう事？

俺ちゃんとA探してるって言ったよな？

今から車で走らせたら間に合うかな

俺は机に置いていた車の鍵を掴んで立ち上がろうとすると海人君に手を引っ張られた






海人「編集長Aにプロポーズしてた」

廉「え」

海人「編集長がAに指輪渡してた」






遅かった……

俺は絶望でなだれ落ちるように椅子に座った






海人「ごめんね嘘ついて……
でもさ僕もAの友達だからさ」






海人君は申し訳なさそうに下を向いた

海人君が結構Aと仲良いのは知っていた

多分Aが変な男ばっかと付き合ってきたのも知ってるだろう







海人「編集長さ本当良い人なんだ
全然チャラくないし優しいしそれにこれから何不自由なく暮らせてくれる素敵な人……
だから親友としてAの事幸せになって欲しいと思うならそっとしてあげてほしい」







海人君の言葉は俺の胸に釘を刺すように鋭かった


俺がAに告白した事は多分知らない海人君は今いい感じだから邪魔しないでと言いたいのだろう






Aの幸せか……





俺は自分の事ばっかりだった

由香里も傷つけて

やっといい彼氏が出来たと思ったら嫉妬してそれでAに告白して





最低人間だ







親友なら……好きな人なら…





Aが1番幸せになる方法に導かなければならない








それは俺が諦めないといけないという意味だ





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