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『な、なんでいるの？』
紫耀「廉が俺の忘れ物があるから学校来いって連絡が来て」
『永瀬君なら今自分の忘れ物取りに教室に……って…もしかして私達……』
紫耀「…廉にまんまと騙されたな」
そういう事ならラーメン屋での発言やさっきのハグなど永瀬君の謎の行動全てに辻褄が合う
紫耀「てか、Aなんで濡れてんだ！？
えーとたしかハンカチはここら辺に」
平野君は自分のポケットに手を突っ込んでハンカチを探しているが見つからないらしく焦っている
やめてよ…こんなの出会った時みたいじゃん……抑えてた好きがまた出てきちゃうじゃん…
それを期待して自ら桜の木の前に来たくせに誰かのせいにしてしまう私の悪い癖だ
私は早くこの場から逃げないと思ってカバンから白い平野君のハンカチを取り出して平野君に渡した
『これ…ずっと返せてなかったから……じゃあ』
素っ気なく言葉を放ち平野君の横を通り過ぎる
あーあ、私達やっと会えたのにこんな別れ方で終わるんだ
一歩一歩歩きながら心の中で「平野君さよなら…大好きだったよ」と呟くと
ゴツゴツした腕が私の首に巻き付くと同時に懐かしい匂いが私を包み込んだ
紫耀「なんだよそれ……」
少しハスキーな声で怒っているのが分かる
紫耀「今ここで久しぶりに会えて嬉しいと思ったのは俺だけかよ」
胸がドキドキして何も言えなくなる
この音が平野君に聞こえてないか不安だ
紫耀「……やっぱり無理…俺Aが居なくなるなんて考えられない
だから…俺の事どうでもいいなんて言うなよ……」
顔は見えないけど
さっきまで怒った声をしていたのに、どんどん泣きそうな声に変わっていく平野君を今にも抱きしめたくなる
私は平野君のために自分から別れを切り出したのに
なんで…？私の選択が悪かったの？
いや、あのまま平野君をバイト三昧にしていたら絶対また倒れる
首から伝わる平野君の震え
私の選択は自分自身を苦しめると同時に震えるほど平野君も苦しめていたの？
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『わからない……』
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ミミ(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます！！その先みたいなのは書こうと考えているのでその時に検討させていただきます！！ (2020年7月29日 22時) (
レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - なあこさん» ありがとうございます！！そう言って頂けてすごく嬉しいです。 (2020年7月29日 22時) (レス) id: 69ce0864de (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 完結おめでとうございます。リクエストなのですが、子供ができたバージョンも見てみたいです。できたらで大丈夫なのでご検討よろしくお願いします。 (2020年7月25日 20時) (レス) id: eb3d2a29bc (このIDを非表示/違反報告)
なあこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！ (2020年7月25日 19時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミミ
| 作成日時：2020年5月23日 23時
