ベランダ恋伝い

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紫耀とは小学5年の時からずっと隣の家に住んでいて






家族ぐるみで仲が良かった









お母さんは紫耀の事をすっごく気に入ってて





「紫耀君が行くからそこに行きなさい」

とか

「紫耀君がするならAもしなさい」









何をするのも紫耀と同じだった









だから紫耀の横はAがいるから無理だよって紫耀への恋心を諦めた子を沢山見てきた









それに調子に乗った私は、紫耀の隣は私しかいないと勘違いして私の紫耀しか見なくなった









そして高校1年の夏







紫耀「俺好きな人が出来たんだ」









と私の部屋でいきなり聞かされ、最初私なのではないかとソワソワしていたが









誰？と聞くとまさかの私が中学から仲良くしていた美優との事だった









それを聞いた瞬間全身から血が抜けていくような感覚に陥った









私の紫耀ばかり見てたせいで、他の人の紫耀を何一つ見ていなかった









私は今自分の気持ちを言ってしまうと幼馴染みには絶対戻れない









だから私は溢れてくる涙を必死にこらえて









『応援するよ』









と言ってしまった

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