第261話 ページ7
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銀時「んっ.......」
月詠「何をしている銀時!!」
信女「死にたいなら斬ろうか」
銀時「なんだこれ
右手が動かねえ」
信女「.......経穴をつかれてる
しかも毒針で」
銀時「やべえのか」
信女「身動きが取れない所か
毒を抜かなきゃ死ぬ」
銀時「んな事言われたってな」
月詠「何呑気なことを言っとるんじゃ!」
定々「随分と手こずらされたものだな
卿を前にしてこれほど長く生きた者も稀であろう」
朧「いえ、以前にも一度
変わらんな。お前のその目は
白夜叉。」
銀時「.............」
月詠「銀時?」
定々「知り合いか、朧」
朧「.......殿。寛政の大獄の遺児にございます
大獄よりある者を奪還せんと決起した者達があったのです
それが最後の
この者達
天に仇なした大罪人悪逆無道の徒
吉田松陽
その師を取り戻さんと剣をとった弟子達です」
銀時「.............」
あの女ここに来るって言ったか
やべえなそれは
朧「天に噛みつき地に落ちた鬼が何故まだこんなところをさまよっている
天に全てを奪われた鬼が何故まだ天に吼えている
あの時お前は、お前達は知ったはずだ
幾ら喚こうと幾ら叫ぼうと
お前たちの声は天には届かぬ
その慟哭さえも」
銀時「てめっ」
朧「また同じ過ちを繰り返すか白夜叉
そこで己の血が腐るまで見てるがいい
お前の護ろうとしたものが、失ったものが
あの時のように全て壊れていく様を」
銀時「失った.......もの...
まさか......お前!!あの女を!!」
朧「一人は壊れた。次はお前だ白夜叉。」
銀時「あいつに何をした!!」
朧「もう一匹の鬼ならまだ天にいる
そこで見とけと言ったはずだ
そしてまた松陽も見ていよう
一度奪われても分からぬお前と
一度その眼を潰されても分からぬあの者が
その命を散らして行く様を」
銀時「.......ちやがれ
待やがれぇえええええ!!
てめーらはっ.....」
『私に触るなっ』
銀時「てめーらだけはぁぁ!!」
頼む.......
動け
動いてくれ....!!
あいつをやらなきゃあの女が.......
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たかすぎりた(プロフ) - 高杉銀時さん» 大変お待たせしてしまいました。温かいお言葉が支えになりました。ありがとうございます。これからまた頑張っていきます! (2022年3月10日 20時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 紫糸。さん» 長すぎる休息になってしまいましたが、支えになりました。どうかお楽しみください (2022年3月10日 20時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 空麦さん» どの作品も応援していただきありがとうございます。いつも癒しになっています。大変長らくお待たせしてしまいましたが、どうかお楽しみください (2022年3月10日 20時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 鈴音さん» 優しいお言葉に本当癒されました。大変長らくお待たせしてしまいましたが、どうかお楽しみください! (2022年3月10日 19時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 紅桜 赤華さん» 全く同じでした。でも皆さんの温かいコメントでようやく戻ることができました。これからもよろしくお願いします! (2022年3月10日 19時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた x他1人 | 作成日時:2019年4月29日 15時